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魅惑の快速球 HIGH SPEED CATALOG

【160キロ超の猛者+α】難攻不落の超剛腕。

 

近代野球の大台とも言える160キロ。今季NPBのマウンドに上がる投手で、昨シーズンの一軍で計測したのは5人のみ。そして、大台に近づく男は4人いる。難攻不落の剛腕たちの直球への意識とは──。
※年齢は2023年の満年齢

西武・平良海馬 臆せず高めに投げ込む


【2022年最速】160キロ

「ラプソード」によって数値と感覚とをマッチングさせて球種を磨く右腕だが、球速に関しては以前、次のように話していた。「球速はただの数字。それよりも強い球を自分の思ったところに投げられることのほうが大事」。2020年には投球の55.2%を直球が占めたが「僕の直球は空振りが取れずにファウルになる」と実感すると、21年には39.1%に抑え、変化球主体の投球にモデルチェンジ。何よりもデータを根拠にする。先発に転向した今季は「僕の場合はそこで空振りが取れるデータが出ている」と臆せず直球を高めに投げ込み、実際に打者を翻弄している。どう使えば直球が最大限の威力を発揮するか。背番号61がフォーカスするのは、その点のみだ。

ソフトバンク・甲斐野央 大台突破も磨き続ける


【2022年最速】160キロ
 チーム最多65試合に登板するなど、鮮烈なルーキーイヤーを飾ったのは4年前。当時からずっと、右腕にとってストレートは「プロ野球人生の中でずっと磨きたい球」で「一番難しい球」だ。2020年オフには右肘を手術。以降は自慢の剛速球が鳴りを潜めていたが、大台の160キロというところは、どこかでいつも右腕の頭の片隅にあったのだろう。159キロをマークしてからなかなか越えることのできなかった「壁」を、昨季ついに撃破。ただ・・・

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