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MLB日本人メジャー2023 目指すは、あの頂のみ

<新たな場所で輝け>アスレチックス・藤浪晋太郎 試練からはい上がる「使うボール(球種)とかを考えて勉強していければ、もう少ししっかり投げられる」

 

今季は新たに3人の日本人選手がMLBに挑戦している。数年前から移籍を希望し、メジャー球団もその動向を注視していた。そして巨額の契約を結び、アメリカの地へ乗り込んできた吉田正尚千賀滉大。日本でここ数年実績が残せていないながらも、資質十分と判断されメジャー契約を勝ち取った藤浪晋太郎。3人がそれぞれ、夢を実現させ、憧れの場所が、勝負をかける場所へと変わった。この世界最高峰の地で、輝きを増していく。
文=樋口浩一 写真=Getty Images

力のある真っすぐとスプリットは十分に通用することを証明した。これを教訓に先発ローテを守り続けるつもりだ


【2022年度NPB投手成績】
16試3勝5敗0S0H 66.2回、65振、防3.38


 同い年のエンゼルス・大谷翔平のメジャー初登板が2018年4月1日、この地であった。奇しくも同じ日、同じ球場。しかも、どちらもデーゲームで、試合開始は午後1時7分だった。藤浪晋太郎が4月1日、本拠地オークランドでメジャー・デビューとなる先発マウンドに上がった。

 大谷が6回、3失点で勝利投手になったのに対し、藤浪は2回1/3、8失点で敗戦投手と真逆の結果となってしまった。大谷の目の前でメジャーの洗礼を強烈に受け、スタンドから応援した母・明美さんや日本人ファンを喜ばせることはできなかった。

 試合開始時の気温は摂氏14度。青空の下、背番号11の白いユニフォームをまとい、マウンドに立った。出だしは・・・

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