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侍戦士の2023 WBCからのさらなる飛躍

選手とファンの熱い思いで次回も盛り上がるWBC 侍ジャパン連覇の鍵は時計との戦いか!?/インサイドレポート to 2026

 

第5回のWBCは、各国に散らばったメジャー・リーガーの本気度が、これまで以上に熱かった。その気持ちがファンにも伝わったのが、大きな盛り上がりとなり、その熱気の中で侍ジャパンが3度目の優勝を飾った。3年後に行われる第6回大会は間違いなく、今回以上の戦いになる。そこで2連覇を果たすには何が必要なのか……3年後を早くも占ってみる。
文=奥田秀樹 写真=BBM、Getty Images

日本の連覇、4度目の優勝が次大会であるのか。鍵は時計との戦いになる?


オーナーたちの考えをいかに変えられるか!?


 ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝戦「日本対アメリカ」の前に、第6回大会を2026年に開催すると発表した。その前にアメリカ代表のキャプテンだったマイク・トラウト(エンゼルス)が、「次回どんなポジションを守ることになっても出場する。“USA、USA”の声援を耳にしながらプレーできる、どれだけ誇らしいことか」と発言していた。

 プエルトリコのエドウィン・ディアス(メッツ)やベネズエラのホセ・アルトゥーベ(アストロズ)がケガをし、一部でWBCに対するネガティブな見方が再燃しかけていただけに、コミッショナーは「不運なケガのあと、選手がトーナメントへの支持を表立って口にしてくれる。これに勝るものはない。選手たちは本当にこのトーナメントを大事に考えてくれている」と喜んでいた。

 国のために戦うのは特別なことだ。この大会でも明らかに選手たちは真剣であったし、ファンの気合も違った。大切なことは、全47試合に130万人を超す観客が詰めかけ盛り上がった大会をさらに素晴らしいものにしていく関係者の努力だ。コミッショナーはMLB球団のオーナーやGMたちにもっとスター投手が出られるように協力すべきと言い「プレッシャーのかかる場面で投げることで投手はさらに成長できる」と選手を出すメリットを強調した。

 次回は、アメリカ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラら、ほかの野球大国も侍ジャパンに習い・・・

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