週刊ベースボールONLINE

2023球場物語 ボールパークの進化と郷愁

【エンゼル・スタジアム】大谷翔平の本拠地 ようこそメジャーの世界へ

 

WBCで侍ジャパンを優勝に導き、MVPを獲得。いまや世界の野球ファンを魅了する大谷翔平。彼が現在在籍しているのが、エンゼルス。その本拠地がエンゼル・スタジアムだ。報道などでよく目にするこのスタジアム、実は知っているようで知らないことも多いはず。ここではこのスタジアムの基本的な情報を紹介しよう。これであなたもエンゼル・マニアだ!
文=樋口浩一 写真=ANGELS、樋口浩一、Gettey Images

エンゼル・スタジアム


メジャーで4番目に古くディズニー設計の球場


 エンゼルスの本拠地、エンゼル・スタジアムはロサンゼルスのダウンタウンから東南へ50キロほど行ったアナハイムにある。メキシコまで通じるフリーウェー、インターステート5号線(I-5)の東側。西側にはディズニーランドがある。夢の国の近くにある球場なのである。

 球場正面には巨大な帽子。球場に入ると左中間のフェンス奥には巨大な人工岩が見える。当時球団経営に参画していたディズニーのデザイナーが設計を担当し、この球場の特徴となっている。

 左中間に比べて右中間が浅い。代わりに右翼側のフェンスは18フィート(5.5メートル)と高くなっている。以前は右翼のフェンスが本塁打を阻んできたが、大谷翔平が入団した2018年からは、左翼から中堅までのフェンスの高さである8フィート(2.4メートル)の位置にラインが引かれ、そこより上は本塁打となった。これによって左打者有利の球場とされている。収容人員は球団のメディアガイドによると4万5517人である。

 球場全体に可愛らしい雰囲気が漂っているが、実は現在あるメジャーの30球場の中で、4番目に古いのだ。ボストンのフェンウェイ・パークが最も古くて1912年開場。日本では明治45年と大正元年となる年である。2番目がシカゴのリグレー・フィールドで1914年。1962年のドジャー・スタジアムが続き、次がエンゼル・スタジアムで1966年のオープンである。

 エンゼルスが誕生したのは1961年。西海岸をホームとするア・リーグで最初の球団だった。もともとメジャーの球団は東海岸と五大湖周辺に存在した。ところが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング