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若き逸材たち

里崎智也(野球解説者)が語る若手ブレーク論「伸びない選手は練習、努力、準備不足。自分に何が足りないかを認識するべき」

 

毎年、多くのルーキーたちがプロの世界に入って来るが、なかなか芽が出ず、早々と戦力外になる選手も少なくない。伸びる若手と伸びない若手の差はどこにあり、何が違うのか。忖度なしの野球解説者として人気の里崎氏に話を聞いた。
構成=牧野正 写真=BBM


自己認識の甘さ


 どの若手が出て来るかなんて誰にも分かりませんよ。1年目でも3年目でも、それこそ10年目でも突然ブレークするわけですから。ソロリソロリとは来ない(笑)。一気に来るからブレークと言うんです。

 そういう選手の共通点ですか。強いて言えばケガをしない選手ですけど、やっぱり“能力”としか言いようがない。人間なんてどう成長するかは誰にも分かりません。こいつはすごいと思った選手がいたとしても、伸びるかどうかはまた別問題。だから大袈裟に言えば、スカウトは毎年何人も選手を獲るわけですよ。

 支配下枠は70人ですけど、一軍なんて30人程度で戦っているんです。それでも毎年5〜10人の選手を獲って来る。支配下枠が500人くらいだったら分かるんですけど、30人程度で戦うのに毎年それくらい獲るということは、それだけ活躍できるかどうかなんて分からないということ、モノになる確率は非常に低いわけですよ。

 誰が伸びるかなんて分かりませんが、伸びない選手は確実に練習不足、準備不足だとは言い切れますよね。練習もしないで遊んでいる選手が活躍できるほど甘い世界ではありませんから。上達できないのは練習していないから。それ以上でも以下でもありません。

 別にグラウンドで汗を流すだけが練習ではないんですよ。野球を見るのもそうだし・・・

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