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日本ハム・矢澤宏太 投打二刀流「矢澤ロード」の行く末

 

非凡な身体能力に裏打ちされた新たな投打二刀流だ。投げては最速152キロの伸びのあるストレートを投じる投手、そして巧みなバットコントロールに俊足を備えた外野手。偉大な先輩である大谷翔平とはひと味違った道を歩み始めた。
写真=川口洋邦、井田新輔、高原由佳

打者としては早々とプロ初本塁打を放った


三車線でのスタート


 矢澤宏太が歩む投打二刀流の道は、順調に“舗装”が進んでいる。球団OBのエンゼルス・大谷翔平の歩む光り輝く道とは違う「矢澤流」のピカピカなオリジナルロードだ。

 大谷の場合はプロ1年目こそ外野守備に就いて「打者」と「外野手」と「投手」の三車線でスタートしたが、2年目以降はDH専任の「打者」と「投手」の二車線を“延伸”していった。投手としては先発として才能を伸ばしていき、守備で故障するリスクを除外。それが、メジャーを席巻する「Two-Way-Player」の礎となった。

 プロ1年目の矢澤も、大谷と同様に「打者」と「外野手」と「投手」の三車線でスタートしている。ただ、投手としては先発ではなく、リリーフでの起用を念頭に置いている。新庄剛志監督が明かした理想の“矢澤流プラン”は「例えば、矢澤君が7回まで(ライトを)守って、伊藤(伊藤大海)君が7回まで投げていて、左打者のときに矢澤君を投手、伊藤君をライトで使う。で、1人抑えたら、戻す」。最初は打って守って、途中もしくは最後に投げて、試合に出続けるのが、まずは目指している「矢澤流」だ。

 開幕から約1カ月が経過した4月30日から5月2日にかけて、その三車線の“矢澤ロード”の延伸作業は集中的に行われた。

 まずは「打者」。八番・右翼でスタメン出場した4月30日のソフトバンク戦(エスコンF)では・・・

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