エンゼルスが創設され60年が経つ中で、数々の選手たちが歴史をつくり上げてきた。その中でも、ファンに愛され、チームに大きく貢献した選手たちがいる。将来的に大谷翔平もマイク・トラウトもその仲間入りを果たしそうだが、そこにはある一つの定義もありそうだ。さて、その定義とは? レジェンドたちの栄光とともにひも解いていこう。 写真=Getty Images アメリカ球界でもレジェンドのライアン。エンゼルスに移籍してさらに成績を伸ばした
奪三振王に安打製造機
いまだにエンゼルスのレジェンドとして、人気があるのがノーラン・ライアンとロッド・カルーの2人だ。ライアンは、日本でもファンが多いスーパースターで、剛速球で三振の山を築く“奪三振王”としてもよく知られる。
ライアンはエンゼルス時代の1973年に383三振を記録してシーズン最多奪三振のメジャー記録をつくり、いまだにこの記録は破られていない。また、MLB通算27年で5714個の三振を奪い、通算奪三振記録もつくった。さらにノーヒットノーランも通算7度も達成し、324勝を挙げているが、実は最多勝は一度も獲得したことはない。
そんなライアンは71年オフにトレードでエンゼルスに移籍。メッツ時代には10勝がやっとの選手であったが、72年に19勝16敗の成績を挙げると2年連続21勝とエースに駆け上がった。在籍最終年の79年に、ライアンは16勝14敗でエンゼルス初の地区優勝に大きく貢献。翌年にアストロズに移籍をするも、ヘイローズファンに愛され続ける一人なのだ。
その79年に打撃で貢献した一人がロッド・カルーだ。ツインズ時代の12年間で7度の首位打者に輝いた安打製造機。79年にエンゼルスに加入すると、この年139打点で打点王に輝き・・・
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