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DeNAベイスターズ特集 “横浜頂戦”へのシナリオ

高木豊(野球解説者)の視点 DeNA・理想の打順「関根、桑原の一、二番が理想。打線のキーマンは牧だ!」

 

打ち出したら止まらない強力打線が売りのDeNAだが、野球解説者であり、OBの高木豊氏は長いシーズンを見据え、またVを狙うためにも理想の打順に組み替えるべきだと言う。より得点力アップを期待できるオーダーを聞いた。
構成=牧野正 写真=BBM

頼れる四番の牧。5月17日の広島戦[横浜]では2発5打点の活躍でチームの連敗を6で止めた


一、二番に機動力を


 開幕から二番、それと下位打線の七番と八番を除いて、5月中旬あたりまで打順はほぼ固定されていました。ただ、これがベストかと言われたら、私はそうじゃないと思うんですよ。最初は三浦大輔監督も“お試し期間”のつもりだったと思います。でもこの打順で結果が出たわけですから(4月は16勝6敗)、しばらくこれで行こうということになったんじゃないかと思います。勝っているときにわざわざ変える必要はないですから。でも長いシーズンを考えれば、もう少し選手の適材適所を考えた打順がいいような気がしますし、少しずつ変えてきています。

 まずは一番の佐野恵太ですが、相手投手からするといきなり佐野というのは確かに嫌でしょう。一発長打がありますから慎重にならざるを得ない。ただ逆に言えば、そこだけです。一番に必要な足がないし、しつこさもない。一番・佐野が合っているとは思えず、たとえ安打で走者に出たとしても盗塁、エンドランのサインはベンチも出しづらく、少し重くなる。一死一塁、二死一塁になったとき、クリーンアップの長打で佐野がホームにかえってこれるかと言えば、やはり三塁どまりになってしまうでしょう。

 では誰を一番に置くかと言えば・・・

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