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昭和ラスト9年間のプロ野球 激動と波乱の記憶

【パンチ佐藤が振り返る「昭和の野球」】Part.2『しごき』 意地悪な先輩からの理不尽な体験

 

プロ野球のリーグ戦が始まったのは昭和9年(1936年)だが、ここでは現役最年長選手の石川雅規(ヤクルト)が生まれた昭和55年(1980年)から9年間の「昭和のプロ野球」を振り返ってみる。その年に球界では何が起こり、日本はどんな時代だったのか。OBのパンチ佐藤さんには「昭和の野球」について語ってもらった。

洗濯に苦労していた亜大時代の佐藤和弘選手。このテーマでは本人以外の写真を使えません


 高校時代(武相高)は新入部員が1学年あたり100人くらいいたので、80人をやめさせて20人残すための「しごき」がありました。やめる中には野球の上手な奴もいて、のちに「あいつが残ってくれていたら」と思ったこともありましたよ。僕は上級生になる前にレギュラーになったので、上級生から標的にされましたよ。ケツバットはもちろん、「手挙げ正座」といって、正座したまま両腕を上げさせられ、意地悪な先輩から鉄アレイを持たせられるんです。「もうやめろ」と言われるためには、鉄アレイを自分の頭に落として痛がる演技をしないといけない。

 ビンタなんかもしょっちゅうでしたけど、そのうち・・・

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