週刊ベースボールONLINE

阪神特集 猛虎猛進

高木豊(野球解説者)が好調阪神を分析 今年のタイガースはココが違う! 「打線のポイントは六番ではなく三番・ノイジー。今は無理せず、ムチを入れるのは勝負の夏場から」

 

セ・リーグでは全球団に勝ち越して首位を走る阪神だが、昨年と比べて何が変わり、どうして強くなったのか。野球解説者の高木豊氏に好調の要因を聞いた。
構成=牧野正 写真=BBM

岡田監督のベンチワークも冴え渡っている。「余計なことはしなくていい」と余裕の采配[写真=桜井ひとし]


守備位置の固定でチームに落ち着き


 昨年との違いですか? 開幕9連敗から始まっていないことじゃないですか(笑)。それは冗談としても、昨年そうだったからと言って岡田彰布監督はスタートはそれほど意識していなかったと思います。序盤は慌てず騒がずという戦い方でいいと考えていたはず。少なくとも首位を快走しているイメージはなく、岡田監督自身も言っているように、ここまでは「でき過ぎ」が本音でしょう。

 好調の要因は、やはり守備位置を固定させたことが大きいと思います。大山悠輔を一塁、佐藤輝明を三塁と、クリーンアップを打つ主力の2人を動かさないと決めた。ただ、これは5年連続でリーグ最多の失策数を減らすためというよりは、守備位置を固定することで打撃に専念してもらうという狙い。主力2人の守備位置が試合ごとにコロコロ変わっていては本人はもちろん、チーム全体が落ち着かない。大山と佐藤輝への「だから頼んだぞ」というメッセージでもあったと思います。

 中野拓夢も同じ。昨年の遊撃から二塁にコンバートし・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング