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阪神特集 猛虎猛進

伊原春樹氏(監督経験者)が語る岡田彰布監督 『智』『信』『仁』『勇』『厳』を備える“監督力”「“叱る”べきときに、しっかりと“叱る”ことができている」

 

12球団最年長の65歳。監督通算9年目とキャリア豊富な岡田彰布監督の手綱さばきが、チーム躍進の大きな力となっているのは間違いない。果たして、特にどのような点が優れているのか。西武オリックスで監督を務めた経験がある伊原春樹氏に、指揮官の“監督力”について語ってもらった。
取材・構成=小林光男 写真=BBM

ベテラン監督ならではの力でチームを首位に押し上げる岡田監督[中]。平田ヘッドコーチ[右]の存在も見逃せない


「忠言は耳に逆らえども行いに利あり」


 私は2002年、西武監督に就任して以来、あらゆる書物に目を通し、監督とはどうあるべきかを勉強してきた。その中で特に印象に残ったのは紀元前500年ごろ、中国春秋時代に兵法家・孫武が書き残したと言われる『孫子』に記されていた指導者としての5つの条件だ。

【1】智「頭の動き」
【2】信「他人から信頼されること」
【3】仁「人間味のあること」
【4】勇「イエス、ノーがはっきり言えること」
【5】厳「厳しさ」

 外から見ているだけなので「仁」に関してなど分からない部分もあるが、岡田彰布監督がこれらの条件を満たしているのは間違いないだろう。

 また、『孫氏』には逆に指導者が避けなければいけない5つの項目も挙げられている・・・

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