大谷翔平だけではない。今季、開幕から先発ローテを守る3人の日本人MLB投手たち。それぞれのここまでの投球をデータ分析のスペシャリストが解析する。 解説=森本崚太 写真=Getty Images ※情報・データは現地時間6月22日現在。ボールの変化量の図は、重力の影響のみを受けてボールが到達した地点を原点とし、回転の影響を受けてどれくらいボールが曲がったかを投手方向から見て示したもの パドレス・ダルビッシュ有 10球種を操る超絶技巧。防御率は良化するはず
MLBの中でもお手本のような投球を見せています。“七色の変化球”と言いますが、ダルビッシュ投手はフォーシームを含めてそれ以上の球種を操っています。MLB公式サイトでは8球種に分類していますが、ここではカーブとパワーカーブを分けているため9種類。カットボールも変化の大きさを変えている節があり、そうなれば10種類ということになります。
今季はスイーパー、ツーシーム、カットボールの割合を増やし、フォーシームやタテのスライダーを減らすことで、あらゆる球種を満遍なく使って打者を幻惑しています。特にカットボールとツーシームが速いので、打者はフォーシームと見極めるのは困難なはずです。スプリットもかつてほどではないですがしっかり落ち、何より・・・
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