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ロッテの変革

ロッテ・吉井理人監督 「吉井マジック」とは何か 新監督がチームを変えた4つのポイント

 

今年のマリーンズの変化は、就任1年目の吉井理人監督がもたらした。それは間違いないところだが、具体的にどのような点が新しいのだろうか。ここでは今季実際に見られた「吉井采配」の特徴を4つ挙げたい。マリーンズに、新しい風が吹いている。
※記録はすべて7月2日現在

5月21日の楽天戦(楽天モバイル)で3日ぶりの「ブルペンデー」となり、プロ初勝利を挙げた2年目右腕・廣畑敦也と記念ボールを手にする吉井理人監督[写真=井沢雄一郎]


吉井監督の采配【1】 効果的なブルペン運用


 “吉井マジック”。そんな言葉がファンの間でも浸透するようになった。今年から吉井理人監督が就任し、新たな体制でシーズンを駆け抜けているマリーンズ。吉井マジックと称されるその強さの秘けつは主に4つある。

 1つ目は投手力だ。先発ローテーションは主に、小島和哉西野勇士、C.C.メルセデス佐々木朗希種市篤暉美馬学ルイス・カスティーヨ。右肘のトミー・ジョン手術から復帰した西野はここまでリーグ3位タイの6勝で、小島、佐々木朗、種市が5勝と先発の勝ち星が多く、さらには勝ちパターンのペルドモはリーグトップの25ホールド、澤村拓一も4勝、守護神・益田直也はリーグトップの19セーブを挙げている。昨年先発ローテで回っていた石川歩二木康太らが不在の中でも投手力が光っている。

 そこには投手を知り尽くした吉井監督のブルペン運用がある。例えば5月18日のオリックス戦(ZOZOマリン)で先発予定だった佐々木朗の登板が先送りとなったことで、「ブルペンデー」の実施に踏み切った。8投手の投手リレーで1失点。頼もしい投手陣で先発の穴を埋めた吉井監督は「プランどおり」と誇らしげだった。さらには同月21日の楽天戦(楽天モバイル)で先発の森遼大朗が背中の張りで登板回避すると、再びブルペンデーに踏み切った。吉井監督は・・・

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