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第94回都市対抗野球大会展望 東京ドームで熱戦展開!!

都市対抗・出場チーム一覧 黒獅子旗を狙う32代表

 

前年優勝のENEOSは推薦出場。予選免除で東京ドームに乗り込む。31チームは12地区の厳しい予選を勝ち上がってきた。栄光の黒獅子旗をかけて戦う出場32チームを紹介する。

栄光の黒獅子旗。昨年はENEOSの主将・川口が手にした


推薦】ENEOS(横浜市)
<4年連続53回目 創部1950(昭和25)年>
 大久保秀昭監督(慶大)が復帰した3年目の昨年、同社の持つ最多更新の12度目優勝(自身4度目)。推薦出場の今大会は1961、62年、2012、13年に続く3度目の連覇を狙う。

北海道代表】北海道ガス(札幌市)
<3年連続3回目 創部2018(平成30)年>
 2年連続出場の昨年、1回戦で東芝を制して悲願の大会初勝利を飾った。今年4月に元東芝監督の工藤賢二監督(駒大)が就任。右腕・大城祐樹(桐蔭横浜大)の出来がカギを握る。

東北第1代表】JR東日本東北(仙台市)
<3年連続29回目 創部1919(大正8)年>
 TDKとの第1代表決定戦では入社3年目の右腕・竹本祐瑛(駒大)が4安打完封。昨年、世界一に輝いたU-23W杯代表の四番・大西蓮(履正社高)は注目の右打者である。

東北第2代表】七十七銀行(仙台市)
<4年ぶり14回目 創部1980(昭和55)年>
 4年連続の代表を狙ったTDKとの第2代表決定戦で、入社4年目の左腕・小林快(仙台大)が4安打完封。今季からコーチ兼任となった11年目のベテラン・中井隆盛(日大)は健在だ。

北信越代表】バイタルネット(新潟市)
<9年ぶり4回目 創部1972(昭和47)年>
 準決勝で昨年、初出場を遂げたロキテクノ富山に勝利すると、信越硬式野球クラブとの代表決定戦では10得点で7回コールド。正捕手・梅田裕斗(城西国際大)のバットに注目だ。

北関東第1代表】日本製鉄鹿島(鹿嶋市)
<2年連続22回目 創部1975(昭和50)年>
 茨城トヨペットとの準決勝で、新人右腕・山口直哉(京産大)が完封。日立製作所との代表決定戦では同じくルーキー・金城伶於(青学大)が好救援。若い力が活気を与えている。

北関東第2代表】SUBARU(太田市)
<5年ぶり28回目 創部1953(昭和28)年>
 第1代表決定トーナメントの初戦で茨城トヨペットに惜敗。敗者復活トーナメント1回戦から4連勝を遂げた。日立製作所との第2代表決定戦は延長11回サヨナラ勝ちを収めている。

南関東第1代表】日本通運(さいたま市)
<9年連続48回目 創部1956(昭和31)年>
 日本製鉄かずさマジックとの準決勝では左腕・相馬和磨(国際武道大)が1安打完封。Hondaとの第1代表決定戦では9得点で勝利。正捕手・木南了(帝京大)の存在感が光る。

南関東第2代表】日本製鉄かずさマジック(君津市)
<3年連続15回目 創部1975(昭和50)年>
 Hondaとの第2代表決定戦では左腕・渡邊力哉(桐蔭横浜大)と右腕・山本晃希(九州国際大)の継投が決まって勝利をつかんだ。攻守に抜群の安定感がある。

南関東第3代表】Honda(寄居町、小川町)
<7年連続37回目 創部1960(昭和35)年>
 南関東地区としての最終年となった二次予選でラスト1枠を手に。2年目右腕・岡野佑大(帝京大)が急成長し、攻撃はベテラン・井上彰吾(日大)ら、厚みある打線を形成する。

東京第1代表】明治安田生命(東京都)
<4年ぶり7回目 創部1958(昭和33)年>
 春の東京都企業大会で3勝して優勝し、二次予選も初戦から3連勝で初の第1代表。三宮舜(慶大)らの投手陣を正捕手・森川大樹(法大)が好リードでけん引。打線も活発だ。

東京第2代表】JR東日本(東京都)
<14年連続26回目 創部1921(大正10)年>
 2年連続で一次予選からスタートの厳しい展開も、二次予選では粘りを発揮し第2代表。投手陣は小谷野楽夕(日大)の出来がカギを握り、四番・山内慧(専大)は長打力がある。

東京第3代表】東京ガス(東京都)
<3年連続24回目 創部1927(昭和2)年>
 2021年の都市対抗初制覇へ導いた山口太輔前監督に代わり、今季から松田孝仁監督(関大)が就任。元捕手視線からきめ細かな野球を実践し、苦しみながらも第3代表を決めた。

東京第4代表】セガサミー(東京都)
<4年連続14回目 創部2005(平成17)年>
 第2代表決定トーナメントの初戦(2回戦)で敗退する厳しい状況も、第4代表決定トーナメントで2試合を勝ち上がった。入社2年目の右腕・古屋敷匠眞(法大)の成長が著しい。

西関東第1代表】三菱重工East(横浜市)
<2年ぶり13回目 創部1964(昭和39)年>
 東芝との第1代表決定戦では4対4の8回裏、入社3年目の津田啓史(横浜高)が決勝ソロを放った。投手陣は入社8年目の右腕・大野亨輔(専大)が精神的支柱として健在である。

西関東第2代表】東芝(川崎市)
<2年連続44回目 創部1958(昭和33)年>
 初出場を目指したジェイファムとの第2代表決定戦では、入社3年目左腕・藤村哲之(横浜商大)が完封。新人・山田拓也(青学大)ら新人が元気が良く、強力打線を引っ張っていく。

東海第1代表】トヨタ自動車(豊田市)
<9年連続25回目 創部1947(昭和22)年>
 昨年11月の日本選手権覇者は堂々の第1代表。主将・北村祥治(亜大)は侍ジャパン社会人代表の主将も務め、レジェンド右腕・佐竹功年(早大)は、10月で40歳もベテラン健在だ。

東海第2代表】ヤマハ(浜松市)
<5年連続44回目 創部1958(昭和33)年>
 入社3年目左腕・佐藤廉(共栄大)は安定感抜群で、抑えには波多野陽介(東北福祉大)が控える。打線は元プロ・DeNA網谷圭将(千葉英和高)が勝負どころで力を発揮する。

東海第3代表】三菱自動車岡崎(岡崎市)
<3年ぶり13回目 創部1993(平成5)年>
 2000年のシドニー五輪代表である梶山義彦監督(静岡高)が就任2年目で東京ドームへ導いた。投手陣は左腕エース・秋山翔(武蔵大)、打線は小室和弘(明大)が支えていく。

東海第4代表】王子(春日井市)
<4年ぶり18回目 創部1957(昭和32)年>
 西濃運輸との第4代表決定戦はタイブレークとなった10回表を無失点に抑えると、その裏に王子がサヨナラ勝ち。昨年の年間首位打者の四番・吉岡郁哉(法大)がカギを握る。

東海第5代表】西濃運輸(大垣市)
<3年連続40回目 創部1960(昭和35)年>
 東海理化との第5代表決定戦では0対2から逆転勝利。新人右腕・奥誠也(京産大)が好投し、打線はDHのルーキー・小中健蔵(西南学院大)がクリーンアップで機能している。

東海第6代表】東海理化(豊川市)
<12年ぶり6回目 創部1959(昭和34)年>
 今大会出場で最大ブランクとなる12年ぶりの出場。第3代表、第5代表決定戦を落とし、最後の1枠で出場権を奪取した。6年目右腕・池田大将(拓大)の投球がチームの浮沈を握る。

近畿第1代表】NTT西日本(大阪市)
<9年連続34回目 創部1952(昭和27)年>
 3試合をいずれも継投で勝ち上がり、パナソニック、三菱重工West、ミキハウスを撃破して第1代表。中でも田村孝之介(日大)は全3戦で救援した。辻本勇樹(仙台大)のリードも光る。

近畿第2代表】ミキハウス(八尾市)
<3年連続4回目 創部1995(平成7)年>
 2006年から18年の活動休止を経て、19年から会社登録。21年に16年ぶりの復活出場を果たした。今年の二次予選は三菱重工Westとの第2代表決定戦で10回裏サヨナラ勝ち。

近畿第3代表】三菱重工West(神戸市・高砂市)
<3年連続39回目 創部1918(大正7)年>
 ミキハウスとの第2代表決定戦を落としたものの、翌日、日本生命との第3代表決定戦を制した。入社2年目の右腕・竹田祐(明大)の投球が上位進出へのポイントとなってくる。

近畿第4代表】パナソニック(門真市)
<2年ぶり56回目 創部1952(昭和27)年>
 昨年は予選敗退。今年も第4代表決定トーナメントへ回る厳しい展開も、ここから4連勝で出場決定。右腕・與座健人(関西国際大)、左腕・榎本亮(佛教大)のベテラン2人が支える。

近畿第5代表】日本生命(大阪市)
<3年ぶり62回目 創部1929(昭和4)年>
 2021、22年と予選敗退。今年も第3、4代表決定戦で敗れ、あとがなくなった第5代表決定戦で3年ぶり切符を得た。山田健太(立大)、捕手・石伊雄太(近大工学部)と新人が元気だ。

中国第1代表】JFE西日本(福山市・倉敷市)
<2年連続12回目 創部2003(平成15)年>
 二次予選3試合で46得点を挙げた。シティライト岡山との第1代表決定戦では、10対0の7回コールドで勝利した。主将で正捕手・後藤将太(帝京大)が、攻守で存在感を見せる。

中国第2代表】JR西日本(広島市)
<2年連続6回目 創部1935(昭和10)年>
 伯和ビクトリーズとの初戦を落とし、敗者復活トーナメントへ。負けられない状況から4勝し、出場権奪取。入社4年目・石黒佑弥(星城高)を軸にこの4戦で失点1のディフェンス力が光る。

四国代表】JR四国(高松市)
<4年ぶり13回目 創部1930(昭和5)年>
 四国銀行との初戦で近藤壱来(鳴門渦潮高)が1失点完投すると、松山フェニックスとの代表決定戦では逆転勝利。四番・北尾勇人(龍谷大)が勝ち越し打と役者がそろっている。

九州第1代表】Honda熊本(大津町)
<8年連続17回目 創部1981(昭和56)年>
 6年連続第1代表。昨年の最多勝利の右腕・片山雄貴(駒大)は健在だ。一番から中島準矢(筑波大)、山本卓弥(亜大)、稲垣翔太(明豊高)、古寺宏輝(関東学院大)の並びは絶大。

九州第2代表】西部ガス(福岡市)
<2年ぶり7回目 創部2012(平成24)年>
 高椋俊平(九州国際大)と村田健(東農大)の右腕2人がリズムをつくり、打線につなげていくのが身上。打線は平野友都(亜大)、井手隼斗(同大)が勝負強いスイングを見せている。
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