週刊ベースボールONLINE

日本球界を席巻したスーパーパワー 助っ人たちの記憶

<NEW TREND>自前で育む“助っ人力” ニッポンで芽吹く若き力

 

風潮は変わりつつある。日本野球のレベルが上がり、外国人選手も容易に活躍できなくなった。だからこそ、新たに進んでいるのが、外国人選手も育て上げることだ。“助っ人”を“助っ人”として機能させるため──。日本の地に種をまき、芽吹かせる若き力。直近3年でパ・リーグの頂点に立った2球団の取り組みをのぞいてみる。

ソフトバンク・世界一へ、プロとして一人前に


2022年から日本でプロキャリアをスタートさせたドミニカントリオ。左からフェリックスヘラルディーノシモン ©SoftBank HAWKS


 育成出身選手の活躍は、今のソフトバンクを語る上で欠かせない。2023年からは、さらなる若手選手育成とチーム戦力強化を目的として四軍制を導入。育成選手54人の大所帯で幕を開けたが、そのうち6人の外国人選手が在籍している。10代の選手が4人。プロ経験なく来日した選手が5人。ここに球団の“新しいチャレンジ”が見て取れる。

 確かに以前からも育成枠での外国人選手の獲得はあった。代表選手の一人がL.モイネロ。17年に当時21歳でキューバから来日した左腕は、入団から1カ月もたたずに支配下に昇格すると、あれよあれよとリリーフの一角としてチームを支える不動の存在に上り詰めた。

 三笠杉彦GMは「従前よりわれわれは世界中から有望な選手を集めて、強いチームをつくりたいというコンセプトの下でやっています」と語る。その上で、「ホークスの土壌の上で若く有望な選手を育てていくという中で、新たなチャレンジをしております」。具体的なプランは22年シーズンを迎えるにあたって動き出した。

 投手では・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング