風潮は変わりつつある。日本野球のレベルが上がり、外国人選手も容易に活躍できなくなった。だからこそ、新たに進んでいるのが、外国人選手も育て上げることだ。“助っ人”を“助っ人”として機能させるため──。日本の地に種をまき、芽吹かせる若き力。直近3年でパ・リーグの頂点に立った2球団の取り組みをのぞいてみる。 ソフトバンク・世界一へ、プロとして一人前に
育成出身選手の活躍は、今の
ソフトバンクを語る上で欠かせない。2023年からは、さらなる若手選手育成とチーム戦力強化を目的として四軍制を導入。育成選手54人の大所帯で幕を開けたが、そのうち6人の外国人選手が在籍している。10代の選手が4人。プロ経験なく来日した選手が5人。ここに球団の“新しいチャレンジ”が見て取れる。
確かに以前からも育成枠での外国人選手の獲得はあった。代表選手の一人がL.
モイネロ。17年に当時21歳でキューバから来日した左腕は、入団から1カ月もたたずに支配下に昇格すると、あれよあれよとリリーフの一角としてチームを支える不動の存在に上り詰めた。
三笠杉彦GMは「従前よりわれわれは世界中から有望な選手を集めて、強いチームをつくりたいというコンセプトの下でやっています」と語る。その上で、「ホークスの土壌の上で若く有望な選手を育てていくという中で、新たなチャレンジをしております」。具体的なプランは22年シーズンを迎えるにあたって動き出した。
投手では・・・
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