強くなったことは勝利数が物語る。“ナカジマジック”と称される中嶋聡監督の巧みな起用に呼応するナイン。そんなチームをひも解けば、見えてくるのは心の部分だ。組織づくりに欠かせぬ信頼と絆、そして個々の熱き思い――。どんなマジックにも種はある。 文=鶴田成秀(本誌オリックス担当) 一気に花開いたように思われがちだ。2019、20年は最下位に沈むも、中嶋聡監督が正式に就任した21年からリーグ連覇。見違えたチームに“ナカジマジック”と称賛の声は絶えなかった。
結果だけに目を向けてはならない。過程に本質が隠れる。思えば21年の春季キャンプが始まりだった。短時間の練習で蓄積疲労を回避。技術だけでなく、自分の体と向き合う大切さも浸透させたことは、連投回避の救援陣、野手も日替わりオーダーに状態を見極めてベンチスタートや、ファームで調整させる起用にも通ずること。むろん・・・
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