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2023オリックス 頂点へ、もう一度

<MONTHLY CLOSE UP>リーグ3連覇への歩み 若手に負けじと実力証明【6月】

 

今年もあのフレーズの時期がやってきた。シーズンファイナルスパートプロジェクトを8月28日に球団が発表し、キャッチフレーズは、もちろん『全員で勝つ!!』。すっかり浸透した言葉だが、それは何もシーズン最終盤に限った話ではない。中嶋聡監督が就任以来、常に口にしてきた「全員が戦力」は、ここまでの戦いぶりを見ても分かること。特に今季は、日替わりならぬ“月替わりヒーロー”が躍動したことがチームの好調の大きな要因だ。メンバーを固定することなく、戦い続けた8月までの歩みは「全員が戦力」であり「全員で勝つ」を証明するからこそ変わらぬ姿勢でファイナルスパートをかけていく。
※成績は9月3日時点

【6月】故障者も出始めた中で勢いづけたのは中堅組だ。秘めたるポテンシャルを発揮した2人が月間MVPをそろって受賞。交流戦で4つの貯金を稼ぎ、弾みをつけた。

【月間チーム成績】
22試合14勝8敗、勝率.636、打率.239、防御率2.77、リーグ順位1位

頓宮裕真[5年目/捕手/27歳] 積み重ねの先に


[月間成績]22試合、29安打7本塁打12打点、打率.372


 首位打者争いを繰り広げている男の安定感が際立ち始めたのは5月のこと。月間打率.369を記録。ハイアベレージがフロックではないことを翌6月に証明する。月間打率.372、さらに7本塁打と長打も飛び出すようになり、自身初の月間MVPを受賞した。

 本職は捕手ながら、今季は主に一塁手として出場。「ハンドリングが難しい」と頭をかく不慣れなポジションに就くのは打力を買われてのことにほかならず、指名打者としても出場するなど、森友哉中川圭太とともに打線の中軸を担い続けた。オールスターにも一塁手部門のファン投票で選出され、“強打者・頓宮裕真”の印象は今季、より色濃くなったのは間違いない。

 好調の理由は・・・

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