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2023ドラフト特集 夢を追う注目高校球児 CLOSE-UP

村山源(鹿屋中央高・内野手) 3拍子を秘めた遊撃手「源田さんを超えるようなショートになりたい」

 

まさしく原石。伸び盛り。鍛えがいのある選手である。攻守走はスピード感にあふれ、希望が広がってくる。
取材・文=岡本朋祐 写真=上野弘明

50メートル5秒9、遠投100メートルの身体能力を生かしたプレーが持ち味。内野の要・遊撃手における球際の強さも必見である


家族からの強力サポート


 身近にプロ野球があった。中学1年の2月、西武・南郷キャンプでの衝撃が忘れられない。父・忠司さんと鹿児島県鹿屋市内の自宅から約90分をかけて、宮崎へと車を走らせた。遊撃手・源田壮亮のプレーにクギ付け。キャンプ期間中、何度も足を運び、翌年以降も時間を見つけては、父と現地へと向かった。身軽なフットワーク、捕球から送球までの正確性。取れるアウトを、確実にアウトにする。村山源はすぐに、実践に移した。

「右足一本で取って、左足を着く。送球しやすいように捕球する、一連の動作を学びました。源田さんを超えるようなショートになりたい。守りを軸にし、足を使った攻撃に、バントをきっちりやり、打撃も磨いていきたいと思います」

 野球一家で育った。父・忠司さんは加治木工高で右投手、6歳上の長男・迅さんは鹿屋工高で外野手だった。三男・源の名前は・・・

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