自らの力を最大限に発揮した。頻繁だった一、二軍の入れ替えは、「全員が戦力」と言い続けてきた中嶋聡監督の言葉どおりの采配だったが、起用に応えた選手もまた見事。優勝が決まった9月20日までの今季一軍出場は投手27、野手31の計58人――。『全員で勝つ!!』を体現したナインすべては掲載できないが、中心を担った選手を掲載しよう。 【野手編】はこちら ※2023年成績は優勝決定9月20日時点。年数は支配下登録のNPBプロ年数 山本由伸 安定感がもたらしたもの
【2023年成績】21試合14勝6敗150回、148奪三振、防御率1.32 ズラリと並ぶ圧巻の成績。2年連続で投手4冠、沢村賞を受賞したエースの安定感は今季も健在だった。WBC参戦の影響で開幕投手は回避、左足を上げない新フォームへの改良もあり「感覚的にちょっとしっくりこないときもあって」と5月まで4勝も、夏場に入るとエンジン全開。8月1日から6試合連続自責点ゼロの抜群の安定感で首位快走の原動力に。ただ、価値があるのは白星を挙げた試合だ。登板直前の試合で、チームが敗戦していた9試合はすべて白星。2連敗で迎えた9月9日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)ではノーヒットノーランの快投と、エースの安定感は悪い流れを消し去るもの。今季チームが最大4連敗に食い止められたことと、背番号18の存在は切り離せない。
宮城大弥 重圧を力に変えて
【2023年成績】21試合10勝4敗141回2/3、118奪三振、防御率2.35 先輩・山本由伸に対抗心を燃やすのは自らを成長させるためだが、「眼中にありません!」とエースは笑い、登板後には・・・
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