優勝するのは簡単ではなく、連覇はさらに難しい。3連覇となれば、その強さは本物だろう。2リーグ制以降、3連覇以上のチームは14を数える。黄金期を形成して一時代を築いたと言えるだろう。 写真=BBM ※2リーグ制以降。選手名、監督名は最後の優勝年。成績は期間中の通算。勝利数と登板数の△は左投。2021-23のオリックスの成績は9月24日現在 【前編】はこちら 【後編】はこちら <FILE06>V9・読売ジャイアンツ 1965-73(昭和40〜48年)
1973年に9連覇を達成した巨人。手前は川上監督、左は長嶋
空前絶後の大記録! ON中心にチーム野球を徹底 勝利に徹した川上巨人 おそらく今後破られることのない大記録だろう。
川上哲治監督が率いるV9時代の巨人はどこよりも強く、全球団が「打倒・巨人」に執念を燃やしていた。
王貞治、
長嶋茂雄のONという球史に残るスーパースターの活躍はもちろんのこと、
柴田勲、
土井正三、
高田繁、
黒江透修らが脇を固め、投手では
堀内恒夫、
高橋一三の両エースが奮投。特に堀内は大舞台になればなるほど力を発揮した。決して盤石とは言えなかった投手陣をリードした森昌彦の存在も大きかった。
しかし選手個々の実力もさることながら、それぞれが自分の役割を十分に理解し、チームプレーに徹して勝利を追求したのが強さの要因だった。スモールベースボールのドジャース戦法を一早く取り入れ、川上監督が勝利のために非情な采配を貫いた。攻撃力中心のチームだったことは間違いないが、進塁打、送りバント、機動力、細かい守備隊形など・・・
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