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超先取り!! 2024ドラフト候補 注目選手クローズアップ 大学生編

渡部聖弥(大商大・外野手)結果で示す右の大砲「今の段階でプレッシャーをかけられて、鍛えてもらっている」

 

大学生は秋季リーグ戦が終盤に差し掛かり、同シーズンが終われば、3年生は最上級生になる。2024年ドラフトは明大・宗山塁が「超目玉」と言われているが、プロを目指す選手は「3年秋が勝負」と言われており、1球に全力を込めている。来年も大学生が中心のスカウト戦線となりそうな予感だ。
取材・文=小中翔太

関西六大学リーグにとどまらず、全日本大学選手権、明治神宮大会と、全国舞台でも長打力を見せている[写真=佐藤博之]


東京ドームの右中間へ一発


 強振せずともとらえた打球は次々とフェンスの向こう側へ消えていった。渡部聖弥は2年秋にアーチを量産。関西六大学リーグ記録を更新する1シーズン5本塁打を放った。通算本塁打の連盟記録は1992年に佐伯貴弘(大商大、元横浜)が樹立した12本。2年終了時点で6本塁打の渡部には、残り4季で30年以上破られていない記録の更新も期待されていた。

 しかし、脂が乗ってくるはずの3年春は打率が3割を切りノーアーチ。長打も0本だった。不調に終わった原因を「秋にホームラン記録を出して、自分はホームランバッターじゃなくて低い打球で長打も打つというバッターなんですけど『ホームランを打たないと』という気持ちになってしまって、体が開いたりしていました」と分析する。

 それでも春のシーズン終了から約3週間後の全日本大学選手権では、3試合で打率.667と大暴れした。

「開きが早いとか、インコースを攻められるとかのもあるんですけど、考え方の部分で基本に戻ってセンター中心のバッティングを心がけることで、修正できたと思います」

 8安打のうち、長打が4本で花園大との2回戦では・・・

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