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2023ドラフト総決算 ドラフト3位の英才たち

<ドラフト3位指名>山田脩也、武田陸玖、滝田一希、石原勇輝 プロで光る無限の可能性【セ・リーグ編】

 

今季、8勝25ホールドを挙げた楽天の新人・渡辺翔太はドラフト3位での入団だった。無限の可能性を秘めた英才たち。プロでその能力が一気に開花する予感にあふれている。
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【阪神3位】山田脩也(仙台育英高/内野手)
ライバルに真っ向勝負を挑む“甲子園の申し子”


同僚からの祝福を受けた山田。球界を代表する遊撃手を目指す


 どよめき、歓声、そして笑顔。「まさか3位で呼ばれるとは思っていなかったので、本当にびっくりしました」。仙台育英高・山田脩也はやはり甲子園との深い縁があるのだろう。3度の甲子園出場のうち、2年夏に優勝、3年夏には主将として準優勝を果たしている。須江航監督も「今年の3年生で14回甲子園に立った高校生はいないんじゃないかな。まさに申し子だと思います」と話す。

 だが早速、ライバルもいる。指名された喜びもつかの間。4位で指名されたのは同じ遊撃を正ポジションとする東海大熊本星翔高・百崎蒼生だ。

「百崎君のことは甲子園などでもずっと見ていてライバルだと思っていましたし、この代はショートにいい選手がいっぱいいるのでいつもいい刺激になっていた」と意識してきた存在。「守備力と走力、冷静に状況判断できるところが自分のセールスポイント。長所を生かしながらプロの世界で活躍できるように頑張っていきたい」と個性を磨き、真っ向勝負を挑むつもりだ。

「最終的にはトリプルスリーを達成できるような選手になりたい」と目を輝かせた山田。自分を高めてくれた聖地で、ステップアップを誓う。

取材・文・写真=阿部ちはる

PROFILE
やまだ・しゅうや●2005年8月20日生まれ。宮城県出身。177cm71kg。右投右打。5歳から荒町タイガース(硬式)で野球を始め、小学6年時には侍ジャパンU-12代表でプレー。南吉成中時代は仙台東部シニアに所属。仙台育英高では1年春から背番号18でベンチ入りし、遊撃のレギュラー。2年夏は東北勢初の全国制覇、主将として臨んだ3年夏は甲子園準優勝。U-18W杯(台湾)では二番・遊撃(三塁)として全9試合に出場して打率.190、1本塁打、2打点。高校通算18本塁打。

【DeNA3位】武田陸玖(山形中央高/投手・外野手)
プロでも投打“二刀流”を目指す生粋の野球小僧


 侍ジャパンU-18W杯で投打の“二刀流”として存在感を示した男も「待っているときの記憶はありません」と緊張していた。DeNAから3位で指名され、「かなりホッとしています」と安堵。会見後・・・

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