今季、8勝25ホールドを挙げた楽天の新人・渡辺翔太はドラフト3位での入団だった。無限の可能性を秘めた英才たち。プロでその能力が一気に開花する予感にあふれている。 【セ・リーグ編】はこちら 【オリックス3位】東松快征(享栄高/投手)
負けん気の強さをのぞかせるサイ・ヤング賞を夢見る左腕
好きな言葉は「真っ向勝負」。プロの世界でも逃げずに打者に対していく
オリックスの3位指名を伝える声がテレビから聞こえた瞬間、享栄高の記者会見場で待機していた
東松快征からはホッとしたように笑顔がこぼれ、別の教室で待機していた野球部員たちの大歓声が聞こえてきた。
2年夏からエースナンバーを背負う最速152キロの快速球左腕は、ライバルと意識している大阪桐蔭高・
前田悠伍の
ソフトバンク1位指名を見て、「正直言って、悔しさを感じた」と負けん気の強さをのぞかせ、さらにオリックスの1位、2位が高校生の指名だったことにも「自分が3番目と思うと……。でも入ったら同じと大藤(大藤敏行)監督にも言われました。今年の新人の中で最初に一軍デビューを果たしたいと思います」。
若い投手陣の層が厚いオリックスというチームに入団する不安もない。「同じ左腕の
宮城大弥投手にもいろいろなことを聞けたらいいなと思います。投手は全員すごい球を投げているのをテレビで見ています。自分の吸収できるところはすべて吸収したい」と前向きだ。
東松の夢は大きく、サイ・
ヤング賞。その前に日本で文句なしの実績を残し、オリックスのエースに名乗り出たい。
取材・文・写真=落合修一 PROFILE とうまつ・かいせい●2005年4月29日生まれ。愛知県出身。179cm90kg。左投左打。加木屋小1年時に加木屋JBCで野球を始め、6年時に県大会準優勝。加木屋中では東海中央ボーイズでプレーし、3年夏に県準優勝。享栄高では1年秋からベンチ入りし、2年春から主戦(背番号10)を務め、背番号1を着けた2年夏は、愛知大会準決勝敗退。2年秋は東邦高との県大会3回戦敗退。3年春は県大会8強。同夏は愛知大会準々決勝敗退。最速152キロ。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ。
【ロッテ3位】木村優人(霞ヶ浦高/投手)
侍のリリーバーで世界一に ベース板で強さのある直球
高校生投手で関東屈指と評価された
木村優人はドラフト3位で
ロッテに指名されると「ホッとした気持ちが一番強い」と安堵の表情を見せた。最速150キロ右腕はカットボール、スプリット、ツーシーム、カーブを制球よく操り・・・
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