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2023ドラフト総決算 ドラフト3位の英才たち

<ドラフト3位指名>東松快征、木村優人、日當直喜、杉山遙希、廣瀬隆太 プロで光る無限の可能性【パ・リーグ編】

 

今季、8勝25ホールドを挙げた楽天の新人・渡辺翔太はドラフト3位での入団だった。無限の可能性を秘めた英才たち。プロでその能力が一気に開花する予感にあふれている。
【セ・リーグ編】はこちら

【オリックス3位】東松快征(享栄高/投手)
負けん気の強さをのぞかせるサイ・ヤング賞を夢見る左腕


好きな言葉は「真っ向勝負」。プロの世界でも逃げずに打者に対していく


 オリックスの3位指名を伝える声がテレビから聞こえた瞬間、享栄高の記者会見場で待機していた東松快征からはホッとしたように笑顔がこぼれ、別の教室で待機していた野球部員たちの大歓声が聞こえてきた。

 2年夏からエースナンバーを背負う最速152キロの快速球左腕は、ライバルと意識している大阪桐蔭高・前田悠伍ソフトバンク1位指名を見て、「正直言って、悔しさを感じた」と負けん気の強さをのぞかせ、さらにオリックスの1位、2位が高校生の指名だったことにも「自分が3番目と思うと……。でも入ったら同じと大藤(大藤敏行)監督にも言われました。今年の新人の中で最初に一軍デビューを果たしたいと思います」。

 若い投手陣の層が厚いオリックスというチームに入団する不安もない。「同じ左腕の宮城大弥投手にもいろいろなことを聞けたらいいなと思います。投手は全員すごい球を投げているのをテレビで見ています。自分の吸収できるところはすべて吸収したい」と前向きだ。

 東松の夢は大きく、サイ・ヤング賞。その前に日本で文句なしの実績を残し、オリックスのエースに名乗り出たい。

取材・文・写真=落合修一

PROFILE
とうまつ・かいせい●2005年4月29日生まれ。愛知県出身。179cm90kg。左投左打。加木屋小1年時に加木屋JBCで野球を始め、6年時に県大会準優勝。加木屋中では東海中央ボーイズでプレーし、3年夏に県準優勝。享栄高では1年秋からベンチ入りし、2年春から主戦(背番号10)を務め、背番号1を着けた2年夏は、愛知大会準決勝敗退。2年秋は東邦高との県大会3回戦敗退。3年春は県大会8強。同夏は愛知大会準々決勝敗退。最速152キロ。変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ。

【ロッテ3位】木村優人(霞ヶ浦高/投手)
侍のリリーバーで世界一に ベース板で強さのある直球


 高校生投手で関東屈指と評価された木村優人はドラフト3位でロッテに指名されると「ホッとした気持ちが一番強い」と安堵の表情を見せた。最速150キロ右腕はカットボール、スプリット、ツーシーム、カーブを制球よく操り・・・

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