豊作と言われた今年のドラフト。1位指名は再抽選を含め7人が競合。球界の未来を背負うドラフト1位選手をピックアップする。 取材・文=上原伸一 写真=福地和男 攻守走で安定したプレーを武器に1年目から開幕一軍を狙っていく
勝負強い打撃に守備、走塁も抜群
オッシャー。
ロッテから
上田希由翔の名が呼ばれると、上田と一緒にドラフト中継を見ていた4年生部員たちから歓声が沸き起こった。1巡目4回目での入札。計7回行われた1巡目の抽選を見守りながら、最後の12番目に「ドライチ」の称号を手に入れた。「本当にホッとしました」。上田は顔を紅潮させながら、安どの表情を浮かべた。
東京六大学を代表する左のスラッガーだ。1年秋から名門・明大の四番を任され、いきなり高打率をマーク。以後もコンスタントに好成績を残し、ベストナインは3度受賞した。ホームランも通算で10本にはなっているが、特筆すべきは打点の多さ。通算74打点は、NPB通算1135打点の法大・
田淵幸一氏(元
阪神、
西武)に次ぐ歴代4位である。上田も「自分の持ち味は勝負強さ」と胸を張る。リーグ3連覇を果たした3年春から4年春までの打点は計37。適時打を期待される場面でしっかり役割を果たし、優勝に貢献した。
プロでも勝負強いバッターを目指す。
「ロッテなら、
安田尚憲さんや明大先輩の
岡大海さんのように・・・
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