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DeNA鍛錬の秋 個を磨き、結束の春へ

<Manager's aim>DeNA・番長の掲げた“個”の意味

 

秋季トレーニングは、2023年シーズンの締めくくりであり、24年シーズンへのスタートでもある。指揮官はこの秋、“個”のレベルアップをテーマに掲げた。その裏には選手層の厚さを増し、今季を超える狙いと自信がある。テーマを遂行するための環境づくりと選手自身の意識の変化。春の“結束”へチームは同じ方向を向いている。
写真=桜井ひとし


 今季のチームは、選手層に泣かされた。レギュラー陣がそろう好調時であれば、何の問題もなかったが、誰かが不調やケガに見舞われた際、押しのけて台頭するような選手は現れずチームも順位を落とす結果に。だからこそ、秋季トレーニング初日、三浦大輔監督は選手たちの前で語った。

「とにかく自分のレベルアップ。それが最終的にチームのためになる。この期間は自分がどうしたいか、どうやって成長したいか。自分のことだけ考えて取り組んでください」

 かの名将・毛利元就が3人の子どもに説いたといわれる“3本の矢”の話。「1本の矢なら簡単に折れるが、3本まとめて束になれば折れない。それと同じように、3人が力を合わせれば、誰にも負けることはない」との一説は、結束させることの重要性を示している。しかし、それぞれの矢が太ければ太いほどより強固な束となることもまた明白だ。ゆえに、“個”のレベルアップはチーム全体の強化につながる。

 秋季トレーニングにおいての練習方式も一の矢・内野手は練習グラウンド、二の矢・外野手は・・・

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