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制度開始から30年 FA最新事情

<2023年FA最前線>7選手をめぐる動向は?

 

FA権行使の表明期間が11月14日で終了。有資格者106選手のうち海外FA権行使の松井裕樹(楽天)をはじめ国内FA権を行使した西川龍馬(広島)、山崎福也(オリックス)ら7選手がFA権行使を表明。16日から交渉が本格的にスタートし、さまざまな争奪戦が繰り広げられそうだ。そこで、全7選手における最新事情を取り上げる(11月17日現在)。
※11月22日にオリックスが西川龍馬の獲得を発表。11月25日に日本ハムが山崎福也の獲得を発表。

山崎福也(オリックス)ら4選手の去就はいかに。平井(西武)は残留基本線で交渉、田村(ロッテ)はFA宣言も残留公表

広島・西川龍馬 パ・リーグでの挑戦



【2023年成績】109試合127安打、9本塁打、56打点、打率.305
【通算成績】821試合815安打、64本塁打、341打点、打率.299

 ギリギリまで悩んだ末に出した結論は「挑戦」だった。申請受付期限となる11月14日、球団からの権利行使の発表を受けて行われた会見では「もう30(歳)手前。ここから良くなるのか、悪くなるのかは自分次第。環境を変えて、また新たな自分探しをできたら」と、決断に至った経緯を語った。卓越したバットコントロールはキャリアを重ね、磨きがかかっている。今季は右脇腹の肉離れによる離脱もありながらも、2年ぶりに規定打席に到達してリーグ2位の打率.305。チーム最多56打点を挙げ、5年ぶりのAクラスとなる2位躍進に貢献した。

 広島で過ごした8年間を振り返ったとき、「すごく濃い時間だった。寂しいなという思いが一番」。ただ、自身の好奇心に勝てなかったのも、また事実だ。「真っすぐでどんどん勝負してくるパ・リーグで、僕の野球が通用するのか興味があった」。獲得に名乗りを上げているオリックスはリーグ3連覇中とあって、チーム内でも厳しい競争が待つ。勝負のしがいは十分。天才的な打撃で、新天地を沸かす。

オリックス・山崎福也 6球団の大争奪戦


【2023年成績】23試合登板11勝5敗0H0S、130.1回、自責47、防御率3.25
【通算成績】176試合登板39勝45敗3H0S、681回、自責291、防御率3.85

 救援登板の経験もある一方、2020年から先発ローテを担い、カーブ、チェンジアップなどを巧みに操り、緩急自在にテンポ良く投じて今季は自身初の2ケタ11勝をマーク。左腕不足の球団のみならず、先発陣の層を厚くする存在なのは間違いない。FA権行使の申請が始まった11月7日に書類を提出し「野球人として、自分の評価を聞きたい」と話す左腕だが、魅力は・・・

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