FAで移籍した選手の代わりに、ひっそりと「移籍させられる」選手もいる。それが人的補償という制度。ある意味では残酷なシステムだが、移籍先で輝いた選手もいる。 文=落合修一 写真=BBM プロテクトされなかったという気持ちの整理
人的補償とは何か。ざっくりとおさらいすると、FA宣言した選手が別の球団に移籍したときに、出て行かれた旧球団がFA選手の移籍先の球団から補償金をたくさんもらうか、代わりの選手+少しの補償金をもらうかを選ぶ。その「代わりの選手による補償」が、「人的補償」だ。2008年以降はFA移籍した選手の旧球団における年俸のランク次第で補償が不要になった。
人的補償を出す球団は、外国人選手とその年のドラフトで指名された選手を除く28人の選手をプロテクトする。人的補償を受ける球団は「プロテクト外」として提示された選手から欲しい選手を検討し、指名する。指名された選手は、移籍することになる。
誰がプロテクトされたのかは、公表されない。基本的には・・・
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