オリックスの強力投手陣を紹介したが、他球団でも今後に期待が持てる楽しみな投手は多い。ここでは今季の阪神・村上頌樹、オリックス・山下舜平大のように来季のブレークを予感させる投手たちを紹介しよう。すでに芽を出しつつある投手、まだ一軍デビューのない投手、さらにルーキーに育成もいるが、いずれも球団担当が選んだ逸材たちだ。先発とリリーフに分けて、お届けする。 写真=桜井ひとし、BBM ※選定は球団担当。年目は2024年でのプロ年目、年齢も2024年の満年齢。最速は自己最速。変化球は2023年に投げた割合の多い順に掲載[一軍のみ]、ルーキーは持ち球から順不同、2023年成績のEはイースタン、Wはウエスタン 【セ・リーグ先発編】はこちら ロッテ・中森俊介 先発できる体力を豪州で増強中
最速152キロの速球と落差の大きいチェンジアップが武器の3年目右腕。一軍初登板を果たした今季の序盤は救援で起用されたが、ファームで調整後の8月23日の
ソフトバンク戦、9月3日の
楽天戦(いずれもZOZOマリン)と先発して2連敗。それでもブルペンデーとなったオリックスとのCSファイナルステージ第3戦(京セラドーム)では二番手で登板し、3イニングを無失点に抑える好投を見せ、ポストシーズンの緊張感のある試合を経験して自信をつけた。
先発か、リリーフか。首脳陣も中森の適性を探っていたが、答えは出た。契約更改で780万円増の1500万円(推定)でサインした中森は、「来季は先発に専念したい」と明言。「豪州のウイン
ターリーグで長いイニングを投げられる体力をつけ、成長した姿を見せたい」と、ひと冬を越えた来季の飛躍を誓った。
PROFILE なかもり・しゅんすけ●2002年5月29日生まれ。兵庫県出身。182cm90kg。明石商高[甲]-ロッテ21[2]
■最速=152キロ
■変化球=チェンジアップ、スライダー、カーブ、フォーク、カットボール
■2023年成績=13試合、3勝2敗0S0H、防御率3.54
ソフトバンク・大津亮介 こだわりの変化球で打者を困惑
2年目は新たな挑戦から始まる。ルーキーイヤーの今季、リリーフとして46試合に登板、13ホールドをマークした右腕だが、来季は先発転向が決定。社会人時代にも先発の経験はある。右腕自身、以前から転向への思いを口にしていただけに、気合は十分だ。
競争を勝ち抜いて開幕ローテーション入りをつかむにあたっては、長いイニングを投げるための体力面の強化はもちろん、こだわりの変化球に磨きをかける。アマチュア時代から多彩な球種を操ってきたが・・・
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