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2024Next Breakerを探せ!

<2024Next Breakerを探せ!>ポテンシャルは無限大 出でよ! 次世代の逸材たち【セ・リーグリリーフ編】

 

オリックスの強力投手陣を紹介したが、他球団でも今後に期待が持てる楽しみな投手は多い。ここでは今季の阪神村上頌樹オリックス山下舜平大のように来季のブレークを予感させる投手たちを紹介しよう。すでに芽を出しつつある投手、まだ一軍デビューのない投手、さらにルーキーに育成もいるが、いずれも球団担当が選んだ逸材たちだ。先発とリリーフに分けて、お届けする。
写真=桜井ひとし、BBM
※選定は球団担当。年目は2024年でのプロ年目、年齢も2024年の満年齢。最速は自己最速。変化球は2023年に投げた割合の多い順に掲載[一軍のみ]、ルーキーは持ち球から順不同、2023年成績のEはイースタン、Wはウエスタン
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阪神・森木大智 フォーム改造で一軍へ


森木大智[阪神/3年目/21歳]


 指揮官の期待が大きいからこそ、本音が口に出る。「指に掛かるときというかな、それとちょっと掛からんときの差が激しいけどなあ。まあ、でも良かったら1年目からええわけやからなあ。もうちょっとな、ええ球が増えんとあかんわなあ」と秋季キャンプのブルペン投球を見守った岡田彰布監督は印象を口にした。

 直接、選手に言うのではなく、記事を通して発言をする昭和的なやり方をする岡田監督。だが、一軍の選手たちはそれを読んで奮起した。理由としては選手の長所を指摘しながら、的確に課題を挙げるからだ。森木大智に対しても、指に掛かる素晴らしい真っすぐを持っているのだから、その回数を増やしていけ、というものだ。

「今シーズンはそこ(フォーム)で悩んだし、未完成のまま行っても取り組みがブレるので」と台湾でのウインター・リーグ参加を断り、オフは投球フォーム固めに専念することを明言。指揮官の言葉は、森木を奮い立たせている。

 連覇を目指す中で、投手陣は強力。だがリリーフ陣の強化には、若手の突き上げが必要だ。森木にとって快速右腕、ドラフト2位の椎葉剛の加入は刺激になっている。ただ2年目は進化を目指したことで投球フォームに迷いが生じた。「(フォームは)3週間や1カ月では定着しない。徐々に、常にやるしかない」。

 森木は高卒1年目から一軍の先発マウンドに立ち154キロの真っすぐを投げ込むなど、その資質は十分。来季は開幕一軍入りを果たし、リリーフとして連覇に貢献するつもりだ。

PROFILE
もりき・だいち●2003年4月17日生まれ。高知県出身。184cm90kg。右投右打。高知高-阪神22[1]
■最速=154キロ
■変化球=スライダー、カーブ
■2023年成績=W15試合、3勝4敗0S0H、防御率6.15

広島・長谷部銀次 強い覚悟でモデルチェンジ


 今春とは違う左腕の姿がある。社会人出身で即戦力と期待されながらも、一軍マウンドはおろか、二軍でも39試合に登板して防御率5.62と悔しさを味わったルーキーイヤー。来季に向けた取り組みの一歩は、投球フォームの見直しからだった。今秋から肘の位置を下げ、スリークオーター気味にモデルチェンジすると、自身の新フォームについて・・・

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