長いシーズン中に生まれた記録の中には、まだまだ気になるものがいっぱい。ここからは一挙にまとめてご紹介しよう! <TOPIC1>本当にOver40!? 衰え知らずなセ・パの最年長左腕
■連続勝利記録の歴代5傑 ※所属は期間最終年時点のもの
まだまだ強力な先発の柱だ。球界最年長43歳のヤクルト・石川雅規と、それに次ぐ42歳の
ソフトバンク・
和田毅は、今季も数々の偉業を果たした。今季3試合目の登板となった5月10日の
阪神戦(甲子園)で今季初白星を挙げた石川は、NPB4位タイとなる入団年から22年連続勝利をマーク。ストレートの平均球速は131.3キロ。これは下手投げの
鈴木健矢(
日本ハム)、
與座海人(
西武)に次いで、現役3番目に遅い数値だ。それでも打者を手玉に取れるのは、与四球率0.85が示す抜群の制球力と、経験も生かした巧みな投球術があるから。シーズンは2勝5敗と負け越したものの、交流戦では単独トップの通算28勝を記録してみせた。
ソフトバンク・和田毅
■H和田の2021年以降の成績 交流戦通算勝利数2位の記録を持つのが和田。今季1勝を挙げ、一時、石川と並ぶも、先を行かれた。今季は5月24日の日本ハム戦(エスコンF)でNPB通算2000投球回を達成。年齢を重ねてもなお「自分の武器はストレート」とし、鋭いキレが打者にとって球速表示以上の体感速度を生み、丁寧にコースを突いていくことで的を絞らせない。今季は100投球回に到達し、チーム2位の8勝を挙げた。石川、和田そろって来季も現役を続行。チームを支えていく。
<TOPIC2>すべてはここから始まった パ新人王・B山下の開幕投手デビュー
難なくこなしたことが、
中嶋聡監督が期待を込めた理由を物語った。「どうせ緊張するなら一緒にしたほうがいい」。“一緒”とは『一軍デビュー』と『開幕投手』のことだ。
山本由伸、
宮城大弥が3月のWBCに参戦したとあって、大役探しが続いていた中で昨季まで一軍未登板の高卒3年目・
山下舜平大を指名。2年目以降の選手が開幕投手でデビューを飾るのは、史上初のことだった。
迎えた3月31日の西武戦(ベルーナ)。初球はこだわりを持って磨き続けたストレートを高めに投じ、球威で押し込み前にファウルを打たせると、2球目も155キロの直球でファウルを奪って2ストライク。最後は低めのフォークで空振り三振に斬って取った。「やってきたことを出すだけ」と以降も臆することなく、強気の投球で・・・
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