週刊ベースボールONLINE

2023プロ野球記録集計号

【File.7】西武・中村剛也 史上初の“2000K”に到達 三振は“おかわり君”の存在証明

 

今年で22年目のシーズンを過ごした西武のベテラン・中村剛也だが、NPB初となる通算2000三振を記録した。本塁打が代名詞の中村にとって、三振は切っても切れない記録。過去のレジェンドと比較しながら、三振、本塁打の突出ぶりを探る。

4月29日の楽天戦[ベルーナ]で通算2000三振を喫し、ベンチに引き揚げる中村


高い三振率の裏に


 昨年7月6日オリックス戦(京セラドーム)の7回、空振り三振に倒れて通算1956三振を記録した中村剛也(西武)。清原和博(西武ほか)が持つ日本記録を更新したが、その後も三振で“一人旅”を続け、今年4月29日の楽天戦(ベルーナ)でその数はプロ野球史上初の“2000”に到達した。

「本当は三振をしたくないんですけど……」と苦笑するが、三振は中村の成長に欠かせないものであった。4年目の2005年に22本塁打を放ち、“おかわり君”の愛称で注目を浴びた。さらに成長曲線を描くかと思われたが06年は9本、07年は7本と本塁打数が伸びず。ヒットも重ねなければレギュラーの座が確保できないと考え、打撃が小さくなったのが要因だった。だが、08年に渡辺久信監督(現GM)が就任すると「三振が増えてもいいからホームランを打て」と背中を押される。同年、46本塁打で初タイトルを獲得。三振もリーグトップの162を数えた。

 中村は今年まで6度の本塁打王に輝いているが、そのうち4度は三振王。本塁打と三振は表裏一体の関係となっているのは間違いない。通算2000三振を喫した次の打席でも、フルカウントから内角高め148キロ直球を振り抜き・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング