今年で22年目のシーズンを過ごした西武のベテラン・中村剛也だが、NPB初となる通算2000三振を記録した。本塁打が代名詞の中村にとって、三振は切っても切れない記録。過去のレジェンドと比較しながら、三振、本塁打の突出ぶりを探る。 4月29日の楽天戦[ベルーナ]で通算2000三振を喫し、ベンチに引き揚げる中村
高い三振率の裏に
昨年7月6日
オリックス戦(京セラドーム)の7回、空振り三振に倒れて通算1956三振を記録した中村剛也(西武)。
清原和博(西武ほか)が持つ日本記録を更新したが、その後も三振で“一人旅”を続け、今年4月29日の楽天戦(ベルーナ)でその数はプロ野球史上初の“2000”に到達した。
「本当は三振をしたくないんですけど……」と苦笑するが、三振は中村の成長に欠かせないものであった。4年目の2005年に22本塁打を放ち、“おかわり君”の愛称で注目を浴びた。さらに成長曲線を描くかと思われたが06年は9本、07年は7本と本塁打数が伸びず。ヒットも重ねなければレギュラーの座が確保できないと考え、打撃が小さくなったのが要因だった。だが、08年に
渡辺久信監督(現GM)が就任すると「三振が増えてもいいからホームランを打て」と背中を押される。同年、46本塁打で初タイトルを獲得。三振もリーグトップの162を数えた。
中村は今年まで6度の本塁打王に輝いているが、そのうち4度は三振王。本塁打と三振は表裏一体の関係となっているのは間違いない。通算2000三振を喫した次の打席でも、フルカウントから内角高め148キロ直球を振り抜き・・・
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