週刊ベースボールONLINE

燃えよ! 立浪ドラゴンズ

<PICK UP PLAYERS>中日・生き残りをかけて挑むシーズン 気になる5人の男たち

 

新戦力への期待も大きいが、ファンは生え抜きたちの輝きに期待している。来日9年目のビシエドは今季から日本人選手扱いになった。悩める彼らの復活、成長、そして意地と気迫が見たい。
※年齢は2024年の満年齢


それぞれの葛藤


 ゆっくり出した右足を地面に着けて、バットを上から出してボールをつぶす。そんなスイングとは決別した。今季でプロ13年目を迎える高橋周平がプロ入り後、初めて自分のスイングと言える形をつくった。

「もう、年齢的にも洋平(大島洋平)さんのところで自主トレするのはダサい。自分でやらなきゃいけません」

 1月に30歳になった。まだ30歳か、もう30歳か。言えるのは「自分の可能性を自分でつぶすことはしたくありません」。東海大甲府高時代の同級生がトレーナーとして働いているのを聞いて、沖縄自主トレに呼んだ。体を鍛え、スイングをつくりあげてキャンプに臨んだ。

 結果を自信につなげていく。シート打撃では松葉貴大から右翼席へサク越えアーチを描いた。2月22日の阪神との練習試合(読谷)では先発・茨木秀俊の変化球を引っ張って右翼席へ放り込んだ。引っ張る打球と決別し、コツコツ当てにいく打撃に終始していた背番号3。ガラッと変わった姿で勝負する。

「別に出られないのが嫌なんじゃないです。自分にウソをつくのが嫌なんです」

 昨季、プロ入り後初となる本塁打0本に終わった。今季は自身初となる二軍の読谷でキャンプイン。本職の三塁に加え、2018年に主に守っていた二塁の守備にも就く。

「元気出してやっていくしかないです。頑張ります」

 チームは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング