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平成×令和 捕手たちの辿る軌跡

<譲れない思い マスクに秘める覚悟>オリックス・森友哉 2つの目を携えて「どうやって攻めようかなって。常にそればっかり考えていますから」

 

リード、配球はもちろんのこと、ワンバウンドの変化球に確実なブロッキング技術も求められ、“強打の捕手”が主流になりつつある現在は打力も欠かさない。役割が多岐にわたるだけに、決意と覚悟は人一倍──。むろん、今回焦点を当てる司令塔にも譲れぬ思いがある。


 オリックス移籍の決断にこだわりがにじんでいた。「キャッチャー出身。まだまだレベルアップできるのでは」と、指揮を執る中嶋聡監督の存在が2022年オフの決断の理由の一つ。リードに捕球技術など、多くのノウハウを持つ指揮官に、捕手の心はくすぐられ、移籍1年目の昨季を含め6度の2ケタ本塁打に、19年に首位打者を獲得した“バットマン”としての思いは聞かれなかった。

 強打の捕手として存在感を示してきた男は“捕手の顔”を見せ続ける。常に投手と積極的にコミュニケーションを図るのは「まずは知ること。良いところを引き出すのが仕事」の言葉がすべて。ただ、投手を理解する上で“打者の眼”が生きるとも言う。

「(西武時代に)対戦した投手もいる。自分が打席に立ったときの眼と感覚、それに・・・

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