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平成×令和 捕手たちの辿る軌跡

<譲れない思い マスクに秘める覚悟>ソフトバンク・甲斐拓也 目指すべき姿は変わらず「『功は人に譲れ』。この言葉こそが、まさに答え」

 

リード、配球はもちろんのこと、ワンバウンドの変化球に確実なブロッキング技術も求められ、“強打の捕手”が主流になりつつある現在は打力も欠かさない。役割が多岐にわたるだけに、決意と覚悟は人一倍──。むろん、今回焦点を当てる司令塔にも譲れぬ思いがある。


 監督が変われば、チームが変わる。2017年から7年連続シーズン100試合以上でマスクをかぶり、日本代表として東京五輪や昨春に行われたWBCなど数々の世界大会にも出場。甲斐拓也は球界を代表する捕手の一人と言っていい。しかし、今季から一軍の指揮を執ることになった小久保裕紀監督は、甲斐のレギュラーを明言しなかった。正捕手の座は白紙となり、一からの競争。甲斐の24年は、ここ数年置かれてきた状況とは違う形でのスタートとなった。

 とはいえ、ジタバタしても仕方がない。試合に出るために、再びポジションをつかむために、「自分のやることをやる」。それだけだった。

 オフの自主トレでは、体力アップ、キャッチング、バッティングと3人のアドバイザーを招き・・・

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