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プロ野球音物語 音に思いを乗せて

知っている!? 球場のこんな音 スタジアムを彩る8つの音

 

聴覚も野球観戦の面白さを倍増させる。テレビやネット中継でも分かる音、現地観戦でしか分からぬ音、さまざまな音が白熱の試合展開と一流のプレーを引き立てていく。意外と知らない? 球場を彩る8つの音を掲載。やっぱり、音は臨場感に欠かせない!

<SOUND 1>みずほPayPay・体中で感じる勝利の喜び


ドーン!! バァーン!!


 暗くなったドームに、鮮やかな光の輪とともに爆発音がこだまする。「勝利の花火」はいまや、みずほPayPayの名物の一つだ。勝利の高揚感に満ちた体に、重低音が響き渡る。迫力満点の演出。これをもって、チームの勝利をあらためてかみ締める。なお、イベントによっては、負けた際にも花火が打ち上がることもあるのだが……。

 正確には、みずほPayPayの花火は打ち上がるのではなく、打ち“下げる”。地上約70メートル、ドームの屋根の直下。花火職人が電気導火線の先端に取り付けられた花火玉を上から吊るしていく。ヒーローインタビューが終わると、いよいよ点火のとき。美しい花火が咲き乱れる。円形のドームの構造により、連続的な反響音で爆発音は想像以上に大きなものとなる。よくよく見てみると、中には耳をふさぐ子どもたちも。ちょうどこのタイミングでダグアウト裏ではSNS用にヒーロー選手のコメント動画を撮影していることがあるのだが、その選手たちでさえ爆発音に驚くほどだ。

<SOUND 2>エスコンF・一体感を生み出す勝利の一丁締め!


パンッ!


 勝利の直後にベンチ前で選手たちが円陣をつくり、ヒーローがマイクパフォーマンスをしたあとに一丁締め。もちろんファンたちも一緒に手拍子を打ち、球場全体での一丁締めは迫力満点。勝利の喜びを選手とファンが分かち合える特別な瞬間だ。新たな勝利の儀式が初めてお披露目されたのは2022年6月8日のDeNAとの交流戦(札幌ドーム)。発案は就任1年目だった新庄剛志監督で、「(勝利後のハイタッチより)勝ったみんなで一気にバンッ! と終わるほうが絵的にもスカッとする。これからバージョンアップしていくと思うので」と言っていたように、選手たちによる勝利の儀式はあっという間にファンと球場全体を巻き込んだものに進化していった。

 同年のオールスターでは第1戦(PayPayドーム)でサヨナラ弾を放った清宮幸太郎が音頭をとってパ・リーグの選手たちで一丁締めを行い、野球ファンにも浸透。エスコンF移転後もファンが楽しみに待つ「勝利の儀式」となっている。

<SOUND 3>バンテリン・最強にして最高の中日応援歌


 中日の・・・

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