“新星の光”が明日のチームを変えるならば、ドラフト会議の持つ意味も大きくなる。今年のドラフトも約1カ月後に迫るが、その前に直近10年のドラフトを振り返ろう。球団方針、指名戦略から描いた未来どおりの“今”となっているのか。現段階での“答え”とはいえ、それは今季のチーム順位にあらず。ドラフト指名した選手と現有戦力を比べながら、12球団の“答え合わせ”をしていこう。 ※『直近10年の指名内訳』はドラフト指名時のポジションで集計。『今季の一軍出場割合』は9月8日時点で、内訳はドラフト指名球団から他球団に移籍し、古巣復帰したケースのみ『移籍』ではなく、『高卒』『大卒』『社会人・独立出』『育成上がり』『10年以上前のドラフト指名』のいずれかに分類しています(例=西武・佐藤龍世……西武→日本ハム→西武のため、ドラフト指名時の「大卒」に分類)。また、育成入団後に支配下登録された外国人選手は『助っ人』に分類しています。 奥川をはじめ、上位指名の投手が期待に応えられていない
直近10年間でリーグ優勝は3度を誇るが、最下位は4度、5位は2度経験。乱高下を繰り返す原因は、実を結んでいないドラフト戦略が一因と言っても過言ではない。
積年の課題である投手力を整備すべく、過去10年の1位指名は投手が9人。1、2位は75%にあたる15人が投手だ。しかし、3位以下の投手を含めて規定投球回に到達した選手は0人。到達したのは2002年入団の
石川雅規(14、15年)、13年入団の
小川泰弘(15、16、19、22、23年)、助っ人の
デビッド・ブキャナン(17、18年)の3人のみだ。ドラフト1位では、球団最多の通算ホールド数を保持する
清水昇、
木澤尚文こそ救援としてブルペンを支えてきたが、3球団競合で入団の
奥川恭伸、3年目の
山下輝、新人の
西舘昂汰は・・・
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