戦前の下馬評を覆し、26年ぶり3度目の日本一。彼らの活躍がチームに勝利を呼び込んだ。 桑原将志 有言実行のリードオフマン
[日本シリーズ成績]6試合、12安打、1本塁打、9打点、0盗塁、打率.444 
シリーズ中は攻守で存在感を発揮。5試合連続打点はシリーズ新記録と誰もが認めるMVP
言動が、行動が、追い込まれたチームを変えた。第1戦、第2戦で連敗を喫したあとの選手緊急ミーティングで、「全員で気持ちを前面に出して立ち向かっていこう」と投げかけた。“ハマのガッツマン”らしい熱い言葉。精神面から負けていては、そのまま終わってしまう。そんな危機感があった。
もちろん言葉だけでなく、行動でも示した。移動日練習では他選手の打撃練習の間、外野のみならず内野でも大きな声で鼓舞しながら、守備に就いた。ゴールデン・グラブ賞2度の名手が体を張る姿に、チームの気持ちは一つになっていく。
第3戦では、初回先頭でC.
スチュワート・ジュニアからいきなり二塁打を放ち、今シリーズ初の先制点奪取の起点となると、2回裏の守備では中前への打球をダイビングキャッチし、故障明けだった先発・
東克樹を救った。さらに5回には決勝の勝ち越しソロ本塁打も放ち、感情を爆発させた。高い技術はもちろん闘志でナインを引っ張った。日本一を決めた第6戦では3安打3打点をマークし、日本シリーズ史上初の5戦連続打点を達成。守備、打撃において突出した活躍でMVPも獲得。「目の前の試合一戦一戦必死で、チームを絶対引っ張っていくっていう強い気持ちがありましたので。みんなと一緒に日本一取れて本当にうれしいです」と喜びを語った。
「夢のよう。ずっとたどり着きたかった場所」と話す日本一の景色。
DeNAが26年ぶりの頂点へとたどり着くために、斬り込み隊長の“ガッツ”が作用したことは間違いない。
筒香嘉智 帰って来た“ハマの大砲”
日本球界に戻ってきた際の誓いを自らのバットで手繰り寄せた。夢であったMLB挑戦を経て・・・
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