イチローという存在は、野球界だけでなく、日本全体に多大な影響を与えた。抜群の行動力と発信力は、2019年3月に現役引退してからも変わらない。まずは9年在籍した、オリックスでの5つのエピソードだ。 文=高原寿夫(日刊スポーツ) 写真=BBM 【MLB編】はこちらから 
プロ入り3年目に鈴木一朗から「イチロー」に登録名変更。210安打を放ち大フィーバー。日本中が誰もが「イチロー」の名を知るようになる
【功績1】国民的スター誕生
長く国内で人気を誇ってきたプロ野球だけにファンが好きな選手の名前を挙げれば数限りないだろう。地元、地域別は当然、ライトか、コアか、というスタイルでも名前はたくさん出てくるはず。
しかし、老若男女を通じた「国民的スター」、野球に興味のない人でも、その名前や顔は知っているという存在となれば、どうだろうか。
ズバリ、そんな存在は
巨人が前人未踏の9連覇を果たしたころの「ON」、
王貞治、
長嶋茂雄の2人だったような気がする。平成に元号が変わっても、球界は昭和のムードを長く引きずっていたということだ。そこに登場したのがイチローだった。グラウンドでの活躍はもちろん、CMにも出て、あっという間にもっとも有名な野球選手になった。まさに「ON以来のスター」に。その後、MLBでの活躍もあり、まさに、国民的選手となったのである。
【功績2】「安打数」が注目の的に
イチローが注目されたのは、代名詞ともなった「安打製造機」のスタイルからだ。高卒入団1年目で二軍ウエスタン・リーグの首位打者を獲得。そこからプロ3年目、94年に大ブレークし・・・
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