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<鯉戦記>広島・序盤戦ハイライト【野手編】 数字以上に感じるしぶとさ

 

昨年は貧打に泣いた打線だが、今季はひと味違う姿を見せている。1試合平均得点がアップ。何よりも光っているのは“しぶとさ”だ。
写真=BBM ※成績は5月25日現在

5月15日の巨人戦[マツダ広島]の6回、逆転の満塁弾を放った小園


 今年の広島打線は、ひと味違う。「貧打」と言われた昨季の1試合平均2.90得点に比べ、リーグ3位の3.30得点。その数字で感じる以上に、何よりしぶとさがある。序盤戦、8度の逆転勝ちはリーグ最多。5月15日の巨人戦(マツダ広島)では、0対1の6回、小園海斗が逆転のグランドスラムで勝利をもぎ取った。自身初、今季セ・リーグ初の満塁本塁打で、防御率0点台で今季無敗だった山崎伊織を粉砕。新井貴浩監督が「素晴らしい投手を相手に逆転勝ちできたというのは、自信にしていいのかなと思います」と評価する価値ある快勝だった。

 翌16日の阪神との首位攻防戦(甲子園)は、2点リードを追い付かれながら勝ち切った。同点の9回二死二塁から代走の二走・大盛穂の好走塁が光った。相手が前進守備を敷いていた中、モンテロの中前打で本塁生還。中継プレーにわずかな乱れがあった。トップスピードで三塁を回った大盛の走塁が・・・

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