巨人・山崎伊織は5月7日の阪神戦(東京ドーム)で、今季初失点を喫した。開幕から続けてきた連続無失点は、歴代3位の36イニング。先発登板に限れば、堂々のトップである。開幕からも含め、過去に連続イニング無失点記録を遂げた投手の1シーズン通しての成績を考察していく。 
山崎伊織
球史に残る快投劇
山崎伊織(巨人)が開幕から続けていた無失点記録が36回でストップした。開幕5試合目の
中日戦(バンテリン)から快投を披露してきた右腕は、5月7日の阪神戦(東京ドーム)の1回までスコアボードに0を並べてきた。開幕から36回連続無失点は、NPB歴代3位、2リーグ制(1950年以降)になると、歴代2位でセ・リーグ記録を樹立。なお、歴代1位は、39年の1リーグ時代に
高橋敏(阪急)が記録した38回1/3。同2位は2021年の
平良海馬(
西武)の38回。平良は救援のみで記録し、3月26日の
オリックス戦(メットライフ)から7月1日の
ソフトバンク戦(PayPayドーム)まで約3カ月間、点を取られていなかった。また、39試合連続無失点記録のプロ野球新記録も同時に達成している。
山崎が更新するまで、セ・リーグ記録保持者は23年の
村上頌樹、1963年の
中井悦雄(ともに阪神)の31イニング連続無失点。両投手とも本塁打を打たれて記録が途切れており、山崎の失点は失策によるもので、自責点が付かない珍しいケースとなった。
この快挙を、視点を変えて深掘りする。先発登板のみに絞ると・・・
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