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2025 プロ野球中間記録室

<記録が語る偉業の軌跡>歴代投手から読み解く 巨人・山崎伊織の偉業 スコアボードに0を刻み続けた猛者たち

 

巨人山崎伊織は5月7日の阪神戦(東京ドーム)で、今季初失点を喫した。開幕から続けてきた連続無失点は、歴代3位の36イニング。先発登板に限れば、堂々のトップである。開幕からも含め、過去に連続イニング無失点記録を遂げた投手の1シーズン通しての成績を考察していく。

山崎伊織


球史に残る快投劇


 山崎伊織(巨人)が開幕から続けていた無失点記録が36回でストップした。開幕5試合目の中日戦(バンテリン)から快投を披露してきた右腕は、5月7日の阪神戦(東京ドーム)の1回までスコアボードに0を並べてきた。開幕から36回連続無失点は、NPB歴代3位、2リーグ制(1950年以降)になると、歴代2位でセ・リーグ記録を樹立。なお、歴代1位は、39年の1リーグ時代に高橋敏(阪急)が記録した38回1/3。同2位は2021年の平良海馬(西武)の38回。平良は救援のみで記録し、3月26日のオリックス戦(メットライフ)から7月1日のソフトバンク戦(PayPayドーム)まで約3カ月間、点を取られていなかった。また、39試合連続無失点記録のプロ野球新記録も同時に達成している。

 山崎が更新するまで、セ・リーグ記録保持者は23年の村上頌樹、1963年の中井悦雄(ともに阪神)の31イニング連続無失点。両投手とも本塁打を打たれて記録が途切れており、山崎の失点は失策によるもので、自責点が付かない珍しいケースとなった。

 この快挙を、視点を変えて深掘りする。先発登板のみに絞ると・・・

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