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2025ライオンズ特集 奇跡を呼ぶミラクル元年!

斉藤一美(文化放送アナウンサー)×堀口文宏(あさりど) ライオンズを取材する“見巧者”が語り合う! 優勝、大いにあります!?

 

ライオンズを愛する気持ちは誰よりも強い。『ライオンズナイター』実況の斉藤一美アナウンサーと昨年まで10年間にわたり『LIONS CHANNEL』のMCを務めた堀口文宏氏。今年も精力的にライオンズを取材する2人に、ここまでの戦いぶりを語り合ってもらった。
取材・文=中島大輔 写真=BBM

堀口文宏、斉藤一美[右]


昨年の後遺症は……


――91敗を喫して歴史的最下位に沈んだ昨季から一転、今季の西武は好調です。現在までの成績と順位を率直にどう感じていますか。

堀口 キャンプ前から「今年はもちろん優勝だぞ!」と期待するのは大前提ながら、現実問題、昨年負け過ぎたせいで6位かなと思っていたんです……。

斉藤 そうなんだ?

堀口 上に行きそうな要素をそのときは感じなかったんだと思います。キャンプを見て「なんとかBクラスを脱してほしい」と僕のモチベーションも上がっていって。で、開幕4連敗……。これはまずいぞ、ライオンズが低迷期をつくったらいかんぞと。チームとして上がっていく方法はないかと考えているうちに、気付いたら上位になっていたという感じです。

斉藤 僕、2021年の最下位のときはスポーツの仕事から離れていました。全試合を見ての最下位は去年が初めてだったんですよね。これだけ一つの球団を愛し続けて、全試合見て91個も負けられると、すべての生活の動作が遅くなる感じがしました。だから今年は過度な期待をかけてはダメだなと。自分の精神状態にも影響するから。

堀口 ですよね(笑)。

斉藤 結果にとらわれずにいいプレーがあったら褒めよう、少しでも成長するポイントがあったらそこを喜ぼうとシフトチェンジしたところはあったんですよね。オープン戦で調子が良かったから、それなりに手応えは感じていました。本当に強くなる可能性があると思ったのは3月11日、阪神とのオープン戦。

堀口 ベルーナドームで1対0で逃げ切りましたね。

斉藤 しかも9回二死までノーヒットノーラン継投。これはひょっとしたら西口文也が率いる西武ライオンズのあるべき形なのかもしれない。原型なのかもしれないと感じることができたんですよ。ただオープン戦ですごく強くても最終的に転げ落ちるのは田邊徳雄監督時代に見ているので、あまり期待をかけてはいけないというところからの開幕4連敗。また始まったかと(苦笑)。

――それが交流戦を終えて貯金6。毎日ハッピーに過ごしていますか。

堀口 正直に言うと、またいつ去年のような状況に陥ってしまうのかなと……。愛するチームの負けが残像として残っていて、後遺症から立ち直れていない感じが今でもあります。

斉藤 僕はある程度、浄化されています。

堀口 ええ、すごい! 滝行でも行ったんですか?

斉藤 行ってない(笑)。シーズンが終わると半年のブランクがあるので・・・

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