現在の日本球界でNo.1の先発投手と言えるだろう。平均球速が150キロを超える直球と奪空振り率が高いスライダーで打者を牛耳る。ここまで13試合に先発して防御率1.32。チームに安心感をもたらす剛腕は独特の感性を持つ。 取材・文=上岡真里江 写真=桜井ひとし “達観”の境地
交流戦前までの6月1日時点で10試合に先発登板して5勝1敗、防御率0.83。昨季から16試合連続ハイクオリティ・スタート(HQS=7回以上、自責2以下)を記録し、投球回数、奪三振数でリーグトップに立ち、5月度月間MVPに輝くなど、今井達也は開幕から圧倒的な投球を披露し続けてきた。交流戦でも、6月7日の
広島戦(マツダ広島)でこそ5失点(7回134球)を喫したが、17日の
DeNA戦(横浜)では元サイ・ヤング賞投手の
トレバー・バウアーと投げ合い、9回123球2安打17奪三振、無四死球で完封勝利という圧巻の内容で見る者を魅了した。
こうして数字を並べるだけで、どれだけ今季の今井が充実しているのかが十分表れている。4月18日の
ソフトバンク戦(ベルーナ)では、8回を無安打ながら四球絡みで失点し、
平良海馬との継投で“ノーヒットワンラン”の珍記録。前述のDeNA戦での1試合17奪三振は、2004年9月1日の
ロッテ戦(千葉マリン)で記録した
松坂大輔氏の16奪三振を更新する球団新記録達成など、どんな衝撃を与えてくれるのか、毎試合楽しみで仕方がない。
これほどのハイレベルな投球内容が続くなかで、今井はいま・・・
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