間もなくシーズンは折り返し地点を迎えるがライオンズは上位争いに食らいついている。昨年の断トツ最下位から、なぜ上昇気流を描くことができたのか。理由は一つだけではない。さまざまな要因がチームを押し上げている。 取材・文=中島大輔 写真=BBM 
ケガで離脱もあったが、新人・渡部聖の躍動はチームに大きな刺激を与えた
源田、外崎が感じたこと
球団では46年ぶりの開幕4連敗で今季の幕が開け、昨季の“悪夢”が脳裏をよぎった
西武ファンは少なくなかったはずだ。
それが交流戦を終えて貯金6。特に目立つのは接戦の強さで、1点差ゲームは同日時点で16勝8敗だ。
今井達也、
隅田知一郎を中心とする先発陣とブルペンの安定が大きな要因だが、投手力は昨季も高かった。
では、何が変わったのか。交流戦でセ・リーグ首位の
阪神に劇的な同一カード3連勝を飾った直後、
源田壮亮はかみ締めるように話した。
「当たり前のことを当たり前にやり続ける。練習からそうですし、常日頃からそう言われています。試合中もそんな感じでやっていたら、勝ちが拾えるようになってきました」
当たり前のこととは練習のキャッチボールから始まり、試合中は凡退時の全力疾走や守備でのカバーリング、ベンチでの声出し、さらにはあいさつを含めてだ。日本では少年野球のころから指摘されることだが、こうした姿勢がプロでも大きな蓄積になると源田はあらためて実感している。
「毎日続けるのは簡単ではないですが、試合に出ている人も、そうでない人も試合中の1球に執着して、集中する。それがみんなできていると思います。そういうことをしっかり積み重ねていけば勝ちが拾えると・・・
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