54勝33敗2分け、今季最多の貯金21、16年ぶりの単独首位で前半戦を折り返した日本ハム。3年のトライアウト期間を経て、4年目の新庄野球が確かな結果を残している。指揮官の選手操縦術の巧みさに迫る。 【投手編】はこちら 
7月19日の楽天戦[楽天モバイル]でパ・リーグ一番乗りの20号を放ったレイエス。パワー打線の中核だ
【指揮官の思考 その1】固定すると選手を奮い立たせられない
今季も日本ハム打線は日替わりオーダーだ。ここまでまったく同じ打順となったのは開幕戦と12試合目だけ。ともに
西武戦で相手先発が
今井達也だった。その2試合以外はスタメンの顔ぶれは毎試合、変わっている。
ただ、昨季までとの印象は違う。レギュラーが固定できないからスタメンが日々変わるのではなく、誰が試合に出ても遜色(そんしょく)ないからこそ、日々ベストを求めて変わるのだ。
新庄監督は「ピッチャーとの相性とかもあるキャッチャーは別として、固定で行けるのがベストですよ」と言う。各ポジションのレギュラーをがっちり決め、打順も固定してどっしりと戦うのが理想。それを現実にするには、完璧な選手を捕手以外のポジションで8人、用意しなければいけない。
どんな投手にも苦戦しない、心の浮き沈みもない、シーズンを戦いきるスタミナがあり、常に安定したパフォーマンスを出せる……などなど。
そんなオールマイティーな選手は、なかなかいない。ただ、突出した個性を持つ選手はたくさんいる。勝利に近づく組み合わせは、相手先発や球場など状況によって変わるからこその日替わり打線だ。
そこに・・・
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