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2025戦力確定

<勝負の終盤戦、かく戦う>広島・外部補強なし、浮上のカギは“競争”【2025最終支配下選手リスト】

 

補強期間を終えて、各球団は残り50試合ほどのペナントレースを戦う。優勝、またはAクラス死守へ、8月以降をどのようにして臨むべきなのか。セ・リーグは阪神が首位独走中。残る5球団は混戦模様になってきた。
注)支配下選手登録の上限は70人。情報は8月3日現在。メンバー表の選手名の横は背番号、記号は○=新入団、◎=育成から支配下登録、□=NPB復帰

昨季悔しさを味わった終盤戦へ。好機を得点につなげる、打線のさらなる奮起が待たれる


 慢性的な得点力不足の解消が急務だ。2位で迎えた7月は月間16敗と大きく負け越し、借金10の5位で終える大失速。外部補強は行わず、育成2選手と7月末に支配下契約を結び、支配下選手は上限70人に到達した。終盤に失速した昨季の二の舞を避けるためにも、現有戦力での競争が引き続き重要となる。

 前半戦は、森下暢仁が17試合中15試合でQS(先発して6回を3失点以下)を達成しながら5勝(10敗)にとどまるなど、先発陣が思うように白星を伸ばせず。それでも森浦大輔島内颯太郎ら中継ぎを含めて粘り強さを見せ、6月まで貯金をつくった。今季加入のファビアンは6月まで打率.317、チーム最多の10本塁打と打線をけん引したが、7月は月間打率.149と不振に。攻撃力向上を図る打順変更が裏目に出た面もある。チームは一時、16試合連続3得点以下と低迷。好機での凡退も目立ち、作戦面と打線の奮起の両面で打開が必要だ。

 借金を返済し、Aクラスに返り咲くには、新井貴浩監督が「目の色を変えてやってほしい」と語った若手の奮起が不可欠だ。打率リーグトップを争う小園海斗はチームを引っ張る立場。交流戦から台頭した大盛穂、代走の切り札にとどまらず結果を残す羽月隆太郎らへの期待も大きい。一方で、7月に出場を増やした秋山翔吾ら、ベテランの働きもカギを握りそうだ。

 投手陣は先発三本柱に加え、自己最多5勝を挙げた森翔平、新たな起用法に対応する栗林良吏らリリーフ陣の踏ん張りも後半戦を占う要素だ。8月1日に2年目左腕の高太一がプロ初勝利と、新戦力も育ちつつある。

 負傷離脱者の復帰も、競争を活発化させる。右肩負傷で登録抹消されていた中村奨成が、8月1日に二軍戦で実戦復帰。肋骨疲労骨折で離脱の佐々木泰も練習を再開している。

 7月31日から2戦は泥臭く接戦を制し1カ月ぶりに連勝。2位以下は混戦のセ・リーグにおいて、投打がかみ合えば浮上の芽は十分にある。

<C担選定>争いの行方を左右するキーマン モンテロ


エレフリス・モンテロ[内野手]


打線活発化の起爆剤に

 得点力アップへ、欲しいのは爆発力。7月16日のDeNA戦(マツダ広島)、翌17日の同戦と2戦連続本塁打でパワーを見せた。31日の阪神戦(甲子園)では二塁打1本を含む来日5度目の猛打賞。8月3日時点でチームの282得点はリーグ3位、44本塁打は同最下位。メジャー通算21発の実力で、豪快にチームを押し上げられるか。(R.A)

広島東洋カープ 2025支配下選手リスト


【投手】
12大道温貴、13森浦大輔、14大瀬良大地、16森翔平、17常廣羽也斗、18森下暢仁、19床田寛樹、20栗林良吏、21中崎翔太、22高太一、24黒原拓未、26益田武尚、28佐藤柳之介、29ケムナ誠、30滝田一希、34高橋昂也、35赤塚健利、36塹江敦哉、39長谷部銀次、41鈴木健矢、42J.ドミンゲス、43島内颯太郎、45松本竜也、46河野佳、47斉藤優汰、48アドゥワ誠、53岡本駿、65玉村昇悟、66遠藤淳志、67菊地ハルン、68T.ハーン、70日高暖己、◎98辻大雅

【捕手】
27會澤翼、31坂倉将吾、32石原貴規、40磯村嘉孝、57持丸泰輝、62清水叶人、64高木翔斗

【内野手】
00羽月隆太郎、0上本崇司、2田中広輔、4矢野雅哉、5小園海斗、7堂林翔太、10佐々木泰、33菊池涼介、44林晃汰、49渡邉悠斗、54韮澤雄也、58仲田侑仁、63内田湘大、69山足達也、◎93前川誠太、94佐藤啓介、95E.モンテロ、99二俣翔一

【外野手】
9秋山翔吾、37野間峻祥、38宇草孔基、50中村健人、52末包昇大、55松山竜平、56久保修、59大盛穂、60田村俊介、61S.ファビアン、96中村奨成、97中村貴浩

【移籍】なし
【退団】なし
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