週刊ベースボールONLINE

2025戦力確定

<勝負の終盤戦、かく戦う>ソフトバンク・主力復帰が優勝のラストピース【2025最終支配下選手リスト】

 

補強期間を終えて、各球団は残り50試合ほどのペナントレースを戦う。7月3日には上位3チームがゲーム差なしで並んでいたパ・リーグ。ソフトバンク日本ハムが抜け出したが、依然として先が読めない。Bクラスに沈む3チームはもう負けられない。真夏の大反撃はあるか。
注)支配下選手登録の上限は70人。情報は8月3日現在。メンバー表の選手名の横は背番号、記号は◎=育成から支配下登録、△=NPB他球団から移籍

6月中旬から抑えに転向した杉山は8月3日時点でリーグ最多の45試合に登板


 誰がこの展開を予想しただろうか。本拠地で迎えたロッテとの開幕3連戦でまさかの3連敗スタート。これは実に37年ぶりの出来事だった。その後も投打がかみ合わない試合が続き、5月1日には借金7で首位とのゲーム差は6の最下位に沈んだ。

 4月までに近藤健介柳田悠岐周東佑京の主力3人が立て続けにケガにより戦線を離脱。山川穂高栗原陵矢ロベルト・オスナも本来の調子を欠き、序盤から主力が思うように機能しなかった。だが、チームのピンチをチャンスと捉えた若手選手たちが、次々に頭角を現す。特に柳町達野村勇杉山一樹は空いたポジションを巡る激しい競争に勝ち抜き、ついには、オールスターに選出されるまでの選手へと成長した。

 交流戦を迎えるころには、チームはなんとか勝率5割まで盛り返し、交流戦突入後は勢いが加速。開幕カードの中日戦で3連勝を飾り、そのまま交流戦優勝を決めた。リーグ戦再開後も勢いは衰えず、7月1日からの日本ハム首位攻防3連戦でスイープに成功。ついにゲーム差なしの2位へと上り詰めた。

 8月3日時点で貯金23、2位の日本ハムとはゲーム差1と首位争い真っただ中。優勝を目指す戦いは、ここからが本番。残り46試合、厳しい戦いが続く。カギを握るカードは、日本ハムと楽天だ。日本ハムと直接対決は9試合残っており、8月は6試合、9月に最終戦を含む3試合が組まれている。7月には5勝1敗と勝ち越し、ゲーム差を一気に縮めただけに、直接対決が優勝の命運を握る。そして、パ・リーグ相手に唯一負け越しているのが楽天だ。同日時点で8勝9敗と苦戦を強いられ、残り8試合(8月2試合、9月6試合)が残されている。このカードをどう乗り切ることができるかも、大きなポイントだ。

 柳田、今宮健太、栗原、オスナなど主力を多く欠けている中での貯金23は驚異的。ここから主力が戻ってくれば、優勝の可能性は高まる。

<H担選定>争いの行方を左右するキーマン 近藤健介


近藤健介[外野手]


天敵に挑む頼れる背中

 チームが唯一負け越している楽天戦は苦手意識が強く、これまで8勝9敗、打率.235と打線も苦戦。対楽天.480と圧倒的な数字を残す近藤健介の存在は、天敵攻略の切り札だ。前半戦はケガの影響もあり35試合出場にとどまったが、勝負強さを兼ね備えた打撃は、優勝へのラストスパートに不可欠なピースとなる。(HK)

福岡ソフトバンクホークス 2025支配下選手リスト


【投手】
2C.スチュワートJr.、10上沢直之、11津森宥紀、13濱口遥大、14又吉克樹、16東浜巨、17有原航平、18武田翔太、20村上泰斗、26大津亮介、27岩井俊介、28安徳駿、△29大江竜聖、34村田賢一、35L.モイネロ、39尾形崇斗、40杉山一樹、41前田悠伍、42伊藤優輔、47大関友久、48藤井皓哉、49松本晴、50板東湧梧、51前田純、53大山凌、54R.オスナ、56田浦文丸、58木村大成、59長谷川威展、60大野稼頭央、63ダーウィンゾン・ヘルナンデス、64上茶谷大河、66松本裕樹、68木村光、69岩崎峻典、◎85宮崎颯、◎95川口冬弥

【捕手】
00渡邉陸、12嶺井博希、22牧原巧汰、45谷川原健太、55石塚綜一郎、62海野隆司、65藤田悠太郎

【内野手】
0川瀬晃、4J.ダウンズ、5山川穂高、6今宮健太、8牧原大成、23周東佑京、24栗原陵矢、25庄子雄大、33廣瀬隆太、36イヒネ・イツア、43井上朋也、46宇野真仁朗、△52秋広優人、67石見颯真、99野村勇

【外野手】
3近藤健介、7中村晃、9柳田悠岐、30佐藤直樹、31正木智也、32柳町達、44笹川吉康、57緒方理貢、61川村友斗、◎77山本恵大

【移籍】52リチャード
【退団】なし
特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング