補強期間を終えて、各球団は残り50試合ほどのペナントレースを戦う。優勝、またはAクラス死守へ、8月以降をどのようにして臨むべきなのか。セ・リーグは阪神が首位独走中。残る5球団は混戦模様になってきた。 注)支配下選手登録の上限は70人。情報は8月3日現在。メンバー表の選手名の横は背番号、記号は○=新入団、◎=育成から支配下登録、□=NPB復帰 
エース・東[写真]が10勝、ジャクソンが9勝とリーグ1、2の勝ち星でチームを支える
今季は春季キャンプから守備力と打球判断向上を揚げ、確実に勝つ野球を標榜。打球判断は随所に光るものが見えるが、打線が低迷し結果につながっていない状況だ。
投手陣は先発の
東克樹、アンソニー・ケイ、アンドレ・ジャクソンで3本柱を形成。
トレバー・バウアーは2年前のように勝ちを積み上げられないもののチーム最多投球回数を投げるイニングイーターっぷりを発揮。現在、上半身のコンディション不良でファーム調整中だが、
大貫晋一も安定した投球を見せていた。そこに
平良拳太郎や石田裕太郎を加えてローテーションを形成した。リリーフ陣も
伊勢大夢、8月1日に一軍復帰した
入江大生、現在はファーム調整中のローワン・ウィックの3人が勝ちパターンを形成。
宮城滝太も大事な場面を任せられるまで成長した。そこに
藤浪晋太郎の加入。もともとは先発だったが、メジャーではリリーフも経験し、どちらでも対応でき、投手陣の厚みは増した。
一方で、強力打線の状態が上がらず8月3日時点でチーム打率.232はリーグ4位。四球数211はリーグ最少で、出塁率.285でリーグ5位となっている。さらに言えば出塁率がリーグ5位にもかかわらず、併殺68はリーグ最多。犠打に関しては、上位打線に強打者を並べる方針なども関係しているだろうが、44はリーグ最少で阪神の99と比べると半分以下。盗塁44もリーグ4位となっている。それでも、得点299はリーグ2位。基本的には小技は使わず、個の力で状況を打開しているのが現状だ。
ただ、つなぐにしろ、個の力で打ち勝つにしろ、何にせよ打者陣の奮起が求められるなかで、8月1日に主砲で主将の
牧秀悟が登録抹消されたのは厳しい限り。現有戦力の本領発揮に加え、戦列復帰が近い
タイラー・オースティン、補強したマイク・フォード、
ダヤン・ビシエドの活躍に期待したいところだ。阪神の背中はかなり遠くなったが、期限間際の補強を見てもリーグ優勝へ向けてファイティングポーズは崩していない。8月に入り打線の調子は上向き。強力打線の本来の力を今こそ発揮するときだ。
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勝負強さに磨きをかけ シーズン当初はなかなか調子が上がらなかったが、シーズン中にバットを20グラム重くすると言う異例の決断。すると徐々に調子も上がり、勝負強さを発揮するようになった。8月3日時点で得点圏打率.368はリーグ2位。前半戦、数少ないチャンスをしっかりとものにしてきた。牧が離脱中の現状、その打棒に浮沈がかかる。(DH)
横浜DeNAベイスターズ 2025支配下選手リスト
【投手】
11東克樹、12
竹田祐、13伊勢大夢、14
石田健大、15
徳山壮磨、16大貫晋一、17
三嶋一輝、18
小園健太、19
山崎康晃、20
坂本裕哉、22入江大生、24
吉野光樹、□27藤浪晋太郎、30
篠木健太郎、34
松本凌人、◎35
橋本達弥、36
森下瑠大、38
森唯斗、39若松尚輝、40
松本隆之介、41
佐々木千隼、42A.ジャクソン、45
森原康平、46坂口翔颯、48
京山将弥、52
浜地真澄、53颯、54石田裕太郎、59平良拳太郎、62R.ウィック、64
中川虎大、65宮城滝太、68
岩田将貴、69A.ケイ、◎91庄司陽斗、92
堀岡隼人、96T.バウアー、◎98H.
マルセリーノ 【捕手】
5
松尾汐恩、10
戸柱恭孝、29
伊藤光、32
益子京右、50
山本祐大、57
東妻純平、◎95
九鬼隆平 【内野手】
0
林琢真、2牧秀悟、3T.オースティン、6
森敬斗、9
京田陽太、26
三森大貴、31
柴田竜拓、37
加藤響、44
石上泰輝、51
宮崎敏郎、55
井上絢登、56田内真翔、60
知野直人、□66D.ビシエド、□99M.フォード
【外野手】
1
桑原将志、4
度会隆輝、7佐野恵太、8
神里和毅、25
筒香嘉智、28
勝又温史、33
武田陸玖、58
梶原昂希、61
蝦名達夫、63
関根大気 【移籍】なし
【退団】93ジョフレック・ディアス