ドラフト前になると「12人は誰なのか」という話題が展開される。つまり、1位候補選手のピックアップだ。将来性、即戦力の選択に迫られる中で、やはり、現場はすぐ起用できる選手が欲しいところ。そこで浮上してくるのが、完成度の高い「大学生」という結論になりそうな予感である。

ケガの影響は特になし

　大学日本代表が「格の違い」を見せた。8月31日に沖縄セルラースタジアム那覇で行われたU-18侍ジャパン高校日本代表の壮行試合。大学日本代表との一戦には遠路はるばる多くのNPBスカウトが詰めかけ、選手の奮闘を見守った。今年の「大学侍」は自国開催となった日米大学選手権で5戦全勝を飾った強力チーム。その強さを投打に披露し、大学日本代表が8対1で圧勝した。

　そして、2025年のドラフトの中心もまた、大学生と言えそうだ。あるNPBスカウトはこう語った。

「ケガをして壮行試合は欠場しましたが、創価大の立石(立石正広)君が中心のドラフトになるのは、間違いないでしょう。希少な右のスラッガー、しかも・・・